12年間 お世話になったピアノの先生

 わが子達のピアノレッスン完結編

 (何度か書いていますが)

 我が子達が、ピアノを習い始めたのは、12年前である。塾を含めて子どものために平日の送迎が無理なので、習い事は、自力で歩いていけるか、先生に来てもらうしか選択肢がなかった。
 私としては子どもに何かを習得させたいというよりも、子どもが好きなもので、親の送迎などの手間がかからなければ習わせてもよいかなぐらいの感覚であった。

 娘2人の保育園時代に「ピアノ」ブームが起き、寝ても覚めても「習いたい」と言うので、大枚をはたいて消音機能付きピアノを買い、レッスンに来てくれる先生を紹介してもらい、スタートした。

 この先生、本当に若いのに「天性の教師」だと思える教え方で、子ども達への声掛けが抜群にうまい。
 子どもが明らかに練習してきていないのに
 「そんないつも練習できるとは限らないし。」
 「次は、ここをやっておきましょう。」
などなど、練習のモチベーションが絶対下がらない言い方を常にしてくれる。
 また、上手にできた時には、
 「本当にうまくなった。」
 と心から共感して喜んでくれた。
 
 さらに、姉のいない長女にとっては、優しいお姉様であり、旅行の話をしてくれたり、一緒にミュージカルへ連れて行ってくれたり。
 
 この先生と話をしている娘2人の表情を見ているだけで、こちらが幸せになれるという感じであった。

 長女は、お世話になった御礼に手紙を書いたそうで、その手紙のことを
 「本当にいい手紙をもらって嬉しいから、ずっと持ち歩いている。」
と今日のレッスンで言ってくれた。

 次回長女と先生が会えるのは、5月の第2土曜日のミュージカルである。
 遠く離れても会いたいと思える先生に出会えた事に心から感謝したいと思った。