読書の日常化

 1か月に子どもが読む本の平均は、小学生で本年度11冊を超しました。(第54回 学校図書館調査)
 平成17年の平均が、7.7冊だったのに、翌18年には9.7冊になり、今年初の10冊超えです。

 私は、図書館担当になってこの調査を初めて意識した時に、「低学年の多読が平均を押し上げているのだろう」と思っていましたが、4年生以上の平均でした。

 つまり、年間100冊の本ということになります。

 これだけの本を読むには、いくら毎日学校で朝読書をやっても読めません。ですので、「せめて平均ぐらいは・・」と思うのなら、家庭でも本を読む習慣を身につけさせるしかないと思います。

 久しぶりの担任で、読書の日常化を図るために担任ができることを行ってきましたが、何か特別な秘策があるわけでなく、「毎日の読み聞かせ」「朝の読書スピーチ」「児童同士によるブックトーク」「読書の記録継続のための声掛け」を行えば、かなり「読書の日常化」が図れると分かりました。
 
 ただ、読書体質(自宅で毎日当たり前に本を読む)になるまでには、個人差があるので、ひたすら「本の楽しさ」を伝える努力が教師に求められます。

 当然、家庭での読書の時間は、今までのゲームやテレビの時間を削って生むのですから、テレビ・ゲームの楽しさに「勝つ」本でないとなりません。

「自ら本に手を伸ばす子を育てる」(@沼津市教育基本構想 第3章3節(3))ための方策を、より一般化できないものかと来年度の構想を考える日々です。