そう言えば・・・・「たぬき学校」

 以前はよく読んだんだけど、すでに出版されなくなった児童書の例として、「たぬき学校」という本のことをふっと思い出しました。

 学級で読まなくなって15年以上経ちます。初版が1958年であり、本はとっても古めかしかったですが、擬人化されたたぬきの物語をこどもたちは、熱狂的に受け入れました。
 どうしても「欲しい」という子ども達のために、(って、クラスの半数以上)書店からより寄せた思い出の本でもあります。

 作者は、綴り方教育を長年続けた今井さん。

 財団法人大阪国際児童文学館 子どもの本100選に入っていました。

HPの作品紹介には

 出版された当初、教師や児童文学者たちは教師像や子ども像に反発を感じ、文学性の弱さを指摘して否定的であった。しかし、子どもが読み続けたことから大人が評価を変えざるを得なくなった。

とありました。15年前には、すでに字体が古めかしく、自ら手にする本ではありませんでしたが、あれほど登場人物と同化して聞いた物語もないという程よく聞きました。「子どもが読み続けた」という言葉、よく分かります。

 思い出した記念として「復刊ドットコム」に1票投じました。