幼少時の環境

阿部さんの本

うそつき大ちゃん (ポプラの森)

うそつき大ちゃん (ポプラの森)

を読んで、川遊びを存分にした私は、「きっと、阿部さんは小さい頃、さんざん川で遊んだんだろうなあ〜」と思っていたら、やっぱりそうでした。
 

 毎日新聞 新教育の森 「学校と私」(9月29日) 

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 一番好きなのはやっぱり矢作川です。「世界一の川」と胸を張って誇れます。僕を育ててくれた場所です。
 川遊びの素晴らしい点は、一人で遊べることです。水に入ったり、魚を釣ったり。ただ河原に座って流れを眺めるだけでいい。(後略)

 私は、結構川で遊んだので、川を愛する主人公の気持ちに大いに共感しました。それに対して、川に愛情もないのに、ささっと調べて「賞」を取ってしまう子どものことは、作者の痛烈な皮肉かなと。
 まだ40代の書き手ですので、今後も作品を待っています。
 
 ※
 ミニ知識(矢作川砂)
 矢作川砂は、園芸愛好家にとって、常識。そもそも「矢作」の読み方知ってる?(夫 談)

 ※
 私の川遊びは、上流の滝壺遊び・その下の堰の両側に深い切れ目を入れて、そこに板をはめた「夏限定プール」・下流でのイモリ取り・支流でのメダカ取り・・などなど・・でした。(当然、遊び相手は男の子限定)
 一番の思い出は、「ものすごく冷たい滝壺の中に、誰が一番長く漬かっているか」を男の子4人と競争し、1番になったのはいいけど、次の日から39.6度の熱を出して1週間学校を休んだこと。当然、親から、男の子との遊びを禁じられましたが、1ヶ月もしないうちに、遊んでました。
 
 ところで、このように児童書作品には、作家の幼少時環境が反映されているものが、少なからず(ほとんど?)あります。

 阿部さんは、川ですが、海育ちも作品を読めば、その香りがします。
山下さんは、瀬戸内育ち。

うみをあげるよ

うみをあげるよ

長野ヒデ子さんも瀬戸内育ち
せとうちたいこさんパーティーいきタイ (せとうちたいこさんシリーズ)

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