全国学力調査と読書

 昨年度に続いて2回目の「全国学力・学習状況調査 調査結果概要」が発表されました。

 読書に関しては、
 

「家や図書館で1日当たり10分以上読書をする児童の方が、国語の正答率が高い傾向が見られる。」
「読書が好きな児童の方が、正答率が高い傾向が見られる。」 

 という結果です。

5日には、文部科学省初等中等局児童生徒課が、「子どもの読書活動と学校図書館に関する広報リーフレット」を刊行しました。
16ページも及ぶ、すばらしいリーフレットです。(ここに掲載されているデータは、昨年の「全国学力。・学習状況調査」です。)
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/dokusho/meeting/houkoku/080613/002.pdf

 特に「学校図書館には<人>が必要である」ことが強調されています。
 多くの人に、このことを理解してもらうためには、「学校図書館」を使う授業が当たり前になる必要があります。

 ところで、このリーフレットの中で学校図書館は、「読書センター」と「学習情報センター」として位置づけられていますが、中でも「学習情報センター」の項には

 

新学習指導要領では、「言語力の育成」を新しい機軸として打ち出し、各教科等の学習を通じ、記録・説明・批評・論述などの言語を使った活動を充実
 することとしています。

 という但し書きが添えられています。

 また、学校図書館を充実させるための10のチェックリストがあり、その3が

 「図書標準を無理に達成するために、古い本を入れ替えなかったりしていませんか」です。

 他県の状況として、何度か「(図書標準達成までは、何が何でも)廃棄は御法度」という話を耳にしましたが、これで、「廃棄基準」に沿っての
 廃棄が進むといいなあと思います。