図書委員会による新刊本案内
夏休み前に発注した新刊本が、たくさん届いています。そこで、今日の図書委員会では、新刊本案内をすべく、箱から全部の本を出して、お気に入りの本を見つけて、先行予約箱に入れておくという作業をしました。
新刊本案内で一般的(だと私が思いこんでいた)のは、本のカバーを剥がして、図書館入り口に掲示するというもの。
でもどう考えても、カバーを剥がすという行為に意味があるとは思えず、その謎が解けたのが、やっと本校に来てからです。
つまり、「特段意味がなく、慣例でやっていた」(書店の方 談)ということで、早速カバーを付けての登録作業をやるようになりました。
他の方に説明する時には「ハリポタの本カバーを外したら、白くて何の本か分からなくなるでしょう?!」と言うと、すぐ納得してくれるので、説明が楽です。
今日の作業では、子どもの選書に至る過程を知る(見る)ことが出来ました。
その1
「ダイブって、おもしろいのかな〜。でも1巻の予約がたくさんで、なかなか廻ってこないから、読んでみたいなあ」
で、文庫版上下2巻を予約。
- 作者: 森絵都,影山徹
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2006/05/26
- メディア: 文庫
- 購入: 14人 クリック: 80回
- この商品を含むブログ (217件) を見る
- 作者: 森絵都,影山徹
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2006/05/26
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (184件) を見る
その2
「先生、これは面白いですか?」
「面白さは保証するけど、(買った新刊は)文庫版で字が小さいから、もし読みずらかったら、学校にある字の大きい本で読んでみてコメント書くといいよ。」
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/05/19
- メディア: 文庫
- 購入: 10人 クリック: 218回
- この商品を含むブログ (332件) を見る
- 作者: 幡地英明,乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/10/04
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 31回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
その3
「これは絶対面白い!!」
「面白いけど、もともと<2007>が大人気なんだから、かなり紹介コメントを工夫しないとね」
- 作者: クレイググレンディ,こどもくらぶ,Craig Glenday
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 49回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
- 作者: クレイググレンディ,Craig Glenday
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2006/11
- メディア: 単行本
- クリック: 53回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
その4
箱に入れられた本で一番人気は、斉藤洋。というのも、しばらく新刊チェックを忘れていたら、びっくりの新刊が出ていたので、総ざらえで発注したから、もともとの分母が大きいんですけど。
- 作者: 斉藤洋,奥江幸子
- 出版社/メーカー: 日本標準
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
斉藤さんは、幼年の「コアラシリーズ」・中学年を虜にする「ひなたまる」
・じっくり物語の妙を楽しみたい中学生を満足させる「アラビアンナイトシリーズ」などなど、何でもござれの作家です。
数度講演を聞き、縁あって勤務先の学級にも来ていただきましたが、安心して作品を買える作家だと思っています。
いつまでも現役で書き続けていただきたいと切望しております。
おまけ
昨日は中学生を持つ保護者の方からの質問をいただきました。
「子どもが『ケータイ小説』しか読まないが、もっとちゃんとした本を読むようになるには、どうしたらよいか」
延々とした雑談をまとめると、
「(そもそも私はケ−タイ小説を読んだことがないので、コメントできる資格はない・・という前置きで)物語の楽しさをどこかで知らないと、(ケータイ小説以外の)物語に手を出すきっかけはないような気がする。でも、親が望む<本を読んで欲しい>には、どこかに<欲>があるので、自身がよっぽどの本読みか、学校での上手な読書指導に出会わなければ成功?しないと思っている。
我が家の場合、我が子の読まなさ加減に絶句だが、書棚や両親(私と夫)の会話から何かは感じ取っているはずのなので、いつか読むことに気が付くであろうと思っている。」
2日ほど前、高1の次女は、書庫にある夫の高校時代の書籍(茶色くなった岩波文庫)の背表紙を見ながら、
「これって、お父さん高校時代に読んだんだよね〜。それから、兵庫の(私の実家)の書棚にある本もお母さんの高校時代に読んだ本なんだよね〜。ふ〜」
と深いため息を付くので、「そこにある『第二の性』もお母さんの高校時代ね」というと、パッと顔をほころばせ、嬉しそうに「うん!!授業で習った」
と言われてしまった。