国語辞典が毎時間机上にあると・・
私が言葉の面白さを知ったのは、絶対に国語辞典を頻繁に引いて育ったからだと思っている。意味調べの宿題も大好きだったような気がする。
教師になって、何とか辞書を当たり前に引く習慣をと思ったが、家庭での宿題を考えると、もう1冊学校用を用意して欲しいとは言えなかったし、学校にクラス分を1年間キープしておくことも無理であった。
3年前に、1年生の3学期に国語辞典の引き方を教えたら、その授業を熱狂的に歓迎し、どの子どもも夢中になった。
250名に満たない本校なら、国語辞典は本来3年生全児童分があれば良いのだが、今まである古い辞典を廃棄し、3年かかって、3年〜5年分を揃えた。
- 作者: 下村昇
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そこで、今年の4年生は毎時間国語辞典を机上に置き、折に触れ、引く習慣を付けるようにしている。
1ヶ月程経って、やっと「引きましょう」と言った言葉でなくても、自分で引くようになってきた。
今日引いていたのは、『なんじゃひなたまる』に出てきた「百姓一揆」の「一揆」。また、普段何気なく使っている簡単な言葉でも多くの意味があることを授業で習い、俄然「言葉の意味」を考えるようになってきた。
先日は、「この辺の地理に明るい」という文の「明るい」の意味が国語辞典に(当然)載っていて、ものすごく驚いていた。
などなど、とにかく楽しく言葉の獲得をしている日々である。
おまけ
私の職場には
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編者の藤堂明保先生は、夫が中1の時に1年間聞いたNHK中国語講座の先生で、藤堂先生を心から尊敬しているため、藤堂先生の漢字辞典は、とてもたくさんある。
だから、我が子が小学校に上がると同時に、国語の英才教育のために(ウソ!!)小学生用も嬉々として2冊購入してきた。
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両方とも今でも出版されているかどうか不明だが、教師としても持っていると重宝する辞典である。
ちなみに、私が「読み聞かせ」をしていると、夫はいつも冷ややかに「本読んでやるより、藤堂先生の辞書を与えて辞書読ませろ。」が口癖だった。
これらの2冊の辞書は結構引いた形跡がある。我が子3人の中で言葉に一番興味を持っていたのは長男なので、「はじめて・・」の方を小1の頃から引いていたような気がする。
(この後、「はじめて・・」の辞書を10年ぶりぐらいに書庫から本を見つけて、あ〜確かに長男だけは、この辞書を使って自分で勉強していたなあと微かに思い出す。)
関係ないが、藤堂先生のすばらしい授業のおかげで、簡単な中国語ができるというのが夫の唯一の自慢である。