こどもの日

 著者あとがきより

 この本は、八州学園大学のテキストとして2004年10月に出版された『児童サービス論 子どもと本の架け橋に』を大幅加筆し、訂正を加えたものです。また、この『児童サービス論 子どもと本に架け橋に』は、明治学院大学東京学芸大学などで行っている「子どもと読書」「英米児童文学」などの数年間にわたる授業の成果がもとになって生まれました。

 児童サービス論は、司書課程の一科目ですので、一般の教員には縁がないと言えばありません。ですが、教員や読みきかせに関わる方で、少し児童書について知識があり、もう一歩深い所まで学びたいという方には、この本は非常に役立つと思います。

 何より、信頼に値すると思ったのは以下の記述でした。

 

たとえ、「読書」には何らかの力があると、私たちが承知していても、そのために、私たちは「本」を手わたすのではないのだ、ということです。何よりもまず、子どもたちの幸福を願う思いがなくてはならないのでしょう。子どもたちと楽しみをわかちあう気持ちがなくてはならないのです。

 この本をテキストに、年に数回の学習を始めることにしました。