新1年生の保護者の方へ

 今日は、新1年生の保護者説明会。
 これまでの図書館について、簡単に説明する。

 2年前の新聞記事を見せながら、
 「貸し出し冊数 多分今年1人平均 160冊以上。」
 「ほとんどすべての本にブッカーがかかっている」状態は、
 卒業生による寄付と共に、今まで多くの時間を割いてくれたボランティアの手によって支えられていること。

 学校司書が2週間に1度7時間勤務しかないことを考えれば、定期的な整備ボランティアの手がないと、維持はほとんど不可能なこと。

を話す。

 この「学校司書2週間に1度7時間」は、「きらり司書教諭」にも書いたが、あんまり公にしてはいけないような数字のような気がするが、「学校司書」なんて、夢の夢・・という市町村からすれば、垂涎の的!?であったりする。

 とにかく、「図書館整備」が日常的に行われないと、図書館資料を使った「授業」は、担任の意識の遙か彼方に行ってしまうと思っている。

 放課後、明日のセミナー紹介本の準備。

 私のテーマは一貫して「子どもが今読んでいる本」である。
 
 平成16年に大量の本を廃棄して、リニューアルしたのが、平成17年。
 忘れもしない初年度、子どもが熱狂的に読んだのは、
 4年生だろうと5年生だろうと、「ゾロリ」と「妖怪レストラン」シリーズであった。最初は、目をつぶっていた。
 そのうち、「ダレンシャン」「マジッックツリーハウス」「ドラゴンスレイヤーアカデミー」ブームがきた。

 今、「絶対図書館に1冊も残らない本」は、先日紹介した「妖界ルナ・ナビ」と共に

レインボーマジック第4シリーズ7冊セット 特製ケース入り

レインボーマジック第4シリーズ7冊セット 特製ケース入り

 作りがかわいくて、しかも薄くてあっという間に読める。1シリーズ7巻あって、今4シリーズまで出ている。今多分2シリーズしか置いてなくて、14巻あるはずが、置いた日から1巻も目にしていない。
 これだけの人気本は久しぶり。


 ということで、「児童書カタログ」に載っている本で、とっくにブームを過ぎたセットが紹介されている場合、「買った方がいい本」を知っていないと、悲惨な蔵書構成の図書館になってしまうんだなと、つくづく思う今日この頃。
 
 今年作成したリストも4日に資料として付けることにする。
 図書館研修会には、学校司書も参加するので、情報が共有化できるのが、嬉しい。

 おまけ
 次女が、「今日朝読書で、これ(『痴人の愛』谷崎)読み出したんだけど、みんな新刊ばっかり読んでるから、この古さが一人変だった」と言うので、「あのねえ、中学生がこんな本読んでいいの!?でも、いつの本だろう?」と、奥付を見たら、そこには、
「S 53.8 読了。中3以来2度目」と私の字で書かれていた・・・。

 次女にはバカ受けだった。なるほど、私は、中学から文庫本を買って読んでいたらしい。新潮文庫の100冊とかを読んだのは、中学だったような気がする。
 でも、大学時代の本は、教育関係本以外はほとんど処分したのに、何であるんだろう?本当にびっくりした出来事だった。
 次女には「まあ、ベストセラーの携帯小説読むよりいいか」と言っておいた。ということで「多趣味のお父さん」仕事部屋にあった、谷崎、志賀直哉等の文庫本は、すべて私の本だったのである。