江國香織

 某所より、寄贈本が送付されてきて、その中に

齋藤孝のイッキによめる! 名作選 小学6年生

齋藤孝のイッキによめる! 名作選 小学6年生

のシリーズがあった。何気なく本をめくっていたら、最初の1編が
草之丞の話

草之丞の話

だった。この作品の話はいつか書いたような気がするが、もう一度。
 
 この話を初めて読んだのは、毎日新聞紙上であった。当時毎日新聞が行っていた「はないちもんめ」童話賞の一席作品として掲載されていて、あまりのうまさに、「これが素人?プロそのものの文章だとは思うけれど、知らない人だし・・」と思ったのをよく覚えている。
 
 で、今日は6年生に読んでみた。父が幽霊と分かったり、幽霊と一緒にお風呂に入ったりする場面では、本当に歓声があがるほど、受けていた。
 声に出して読んだのも初めてだが、読みきかせ向き!
 6年生には、こういう本が読めるんだ!と思うと、毎日どんな本を読もうかな?って考えられる担任っていいなあと心から思ってしまった・・。

 このシリーズは、10分程度で読める選りすぐりの短編ばかりで、高学年の読みきかせの選書に苦慮している人には、オススメです。
 文の最後には、「クイズ」もあって、楽しめます。