静岡 1日学校訪問(森下小)

 堀田先生と1日 学校訪問
 午前 3時間の授業参観+1時間の研究協議
 午後 1時間の授業参観+1時間半の研究協議+
    堀田先生の講演(35分)

 国語の授業について
 「大造じいさんとガン」の1時間目です。
 文学教材の1時間目の公開授業は見たことがありません。

 一般的には、初発の感想を書かせて、学習の見通しを持たせますが、初発の感想で躓く児童がいます。また、物語の読み方を身につけないと、学習した物語は読めても、新しく出会った物語は読めないことになります。たくさん本を読めば、物語が読めるようになるのではなく、
(中には、豊富な読書量で読めるようになる人ももちろんいます)
 読み方を教えないと、読めるようにはなりません。
 今日の公開授業は、まさにそのための「学習の見通し」でした。

 学習の積み重ねができている学級だからこそ、既習物語単元の
 「ノートを見て」という指示で、「あ〜そうだった」とつぶやく児童がいます。また、情景描写を丁寧に授業で扱っているからこそ、日常的に読む本の質が高く、語彙が豊富です。「構成」「由来」「不安定」などの熟語が当然のように使われ、「??」という表情をする児童がいません。

 本当に、これだけの授業を見る機会が今後あるのだろうか?というすばらしいレベルの授業でしたが、後で
 「あの先生だからできる」という風に片づけてしまっていいのか?という堀田先生からの指摘がありました。

 午後に行われた研修会に参加しながら、どう限られた時間を使って、有効に教員の授業技術を上げていくか、私自身の課題であると、思いました。
 
 1日に4時間の公開授業を見て、2つの研究協議会に参加し、堀田先生の講演を聞くという、これ以上贅沢な学校訪問はない!という1日でした。