図書館整備の話

 市内の某学校より、図書担当、図書館ボランティア、学校司書の方が来校される。今の図書館改装のスタートから、今後どう授業に生かすのかまでの話をする。昨年度も6,7校の関係者が来校されたが、関係する3者が一緒に来られたのは初めてで、今後の改装へ向けて、同じ方向で行けるのではないかという感触を持った。
 たくさんの本も紹介したが、予算の関係もあるので、優先順位を考えると、(値段も勘案して)「青い鳥文庫」に落ち着くかなという感じがする。
 1冊1500円する絵本を最低限のリスト(200冊)買うと、もう30万円。そう考えると、本校の絵本蔵書は、宝の山なのだと改めて思う。

 多くの方の話を聞いて分かったのは、
1 本校の本棚は、下2段が、大きい図鑑類(例えば 図鑑ネオ)が入   る大きさになっている。
   →多くは、本棚の高さが足りず、図鑑類は、横に並べているらし     い。

2 1クラス(本校の場合、2クラスでも45人なので)が、全員座れ   、授業ができる。
   →そもそも、図書館は本棚だけで、机・椅子が一切ない図書館も
    あるらしい。または、あっても1クラス全員が座れないとか。
 
3 図書館が2階にあり、2階(1,2,3年)3階(4、5,6年)
   という作りなので、立ち寄りやすい。

   →4階の一番端とか、図書室が2つあって、(読み物とその他)離    れているとか、そもそも子どもが学習することは想定外?としか    思えない位置の図書館があるらしい。

 
 とにかく、蔵書以前でもこの3点は「すばらしい」らしい。

 つまり、4階の一番端にあり、4クラス150名いて、座る机がなく、図鑑は横に寝かせるしかない・・図書館だと、今本校でやっている「朝読書」、「図書館を使った授業」などはできないということになる。
 多くの図書館担当が苦労するわけである。

今日は、あっという間の2時間で、熱心に話を聞いて下さり、資料準備した甲斐がありました。

 今日紹介した本

とうさんかあさん

とうさんかあさん

 読み聞かせをしました。長野さんのデビュー作で、復刊された本。読み聞かせは大人相手でも、子ども相手でも、本当に喜ばれます。特に、お父さんの担任が6年間同じ先生のところなどはね。私の2006年イチ押し。
メイシーちゃん、いまなんじ?―とけいのはりをうごかしてじかんをいってみよう!

メイシーちゃん、いまなんじ?―とけいのはりをうごかしてじかんをいってみよう!

リサとガスパールのデザートブック

リサとガスパールのデザートブック

ぜったいねないからね (ほんやくえほん)

ぜったいねないからね (ほんやくえほん)

この3冊は、出たときに、「あっ、これからの時代の本なんだ」と思った本。こういう新しい時代を作っていく本が出たときに、受け付けなくなったら、私は自分自身が、静かに子どもの本の世界からは退場する予定でいます。ですから、私も新刊本チェックは欠かせません。新しい波の本がでるたびに、まだ大丈夫かな?という感覚は忘れないでいたいと思います。

今更ですが、ゾロリは、とにかく全巻揃えて、「あ〜全部読んだ」という感触を子どもが持たないと次へは進めません。この2シリーズがあるとないとは、子どもが図書館へ来るか来ないかぐらいのウェイトを占めるのでは?と思っています。

 蔵書は、まずは子どもが来たくなる本を揃えるのが先なので、児童書を読んできて、子どもにいい本を紹介したい!という思いを最初から全面に出すと、失敗するような気がします。
 毎日学校司書がいて、本の話をできるような環境からともかく、人がいない図書館だと、本の背表紙だけが頼りですから、より一層選書は重要です。