フル稼働

 今日の一日
 1 いつも通りに出勤し、古紙回収
 2 終了後、校内研修打ち合わせ。
 3 静岡 打ち合わせ。
 
 私は、15分のブックトークをすることになっている。お父さん本をやめて、「お母さん本」だけにするとすっきりするなと、帰りの電車で考える。
 

 車中での読書
 

セミたちと温暖化

セミたちと温暖化

 日高さんの文章を本で読むのは、初めてかな?身近なできごとから、分かりやすく自然の話を語ってくれていて、引き込まれてしまう。
 中に、日高先生が農工大に勤務されていた頃、成城学園小学校の庄司和晃さんが持ってきたという、子どもが書いたアリの絵の話があった。
 
仮説実験授業 (1965年) (科学教育研究双書)

仮説実験授業 (1965年) (科学教育研究双書)

これは、仮説実験授業の「あしは何本」という授業書になっている有名な問題で、私も必ず虫の学習をした時には、書かせてみるものである。
 庄司先生は、
1枚目を「さあ、アリを書きなさい」
2枚目を「シャーレに生きたアリを入れて渡し、書きなさい」
3枚目を「(庄司先生が)説明した後で、書きなさい」
と言って、3枚書かせたそうである。結果は、実物を見た2枚目はほとんど1枚目と変わらなかったということ。
 それを、日高先生は
 

人間は実物を見たからと言って、おいそれとその実物が見えるものではないということが、しみじみよくわかった。

と書いている。それを読みながら、「体験」をしたからと言って、体験が身になる人とそうでない人がいるのと同じかな?と勝手なことを思ってみた。私の場合は、悲しいかな後者・・。