東京
東京研究会。「よい本の選び方」というお題で10分の時間をいただく。絵本の紹介を何冊か入れると何度練習しても時間配分がうまくいかず、欲張りすぎたなと反省。
そこで紹介した新採の時のベスト6です。
新採用は2年生で、授業がうまくいかない埋め合わせの意味をも込めて、多分200冊は読みました。当時は手持ちの絵本がそれだけなく、当然学校の図書室にも私の読みたい絵本はなく、せっせと「大倉山の神戸市立図書館」に毎週通い、本を借りていました。
そして1年の最後に、読んだ本100冊をリストアップし、4段階で子どもに評価してもらったのです。「見事」に今でも使える6冊です。こういうのを「ロングセラー」と言い、「定番」の絵本として学校には揃えたいです。では、順番に
- 作者: たじまゆきひこ
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 1978/05/01
- メディア: 大型本
- 購入: 6人 クリック: 61回
- この商品を含むブログ (94件) を見る
- 作者: 赤羽末吉
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1972/10/01
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (74件) を見る
- 作者: 那須正幹,林明子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1976/08/20
- メディア: 単行本
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
あんまりガイドブックで紹介されたのを読んだことがありませんが、名作だと思います。
- 作者: 谷川俊太郎,和田誠
- 出版社/メーカー: サンリード
- 発売日: 1979
- メディア: 大型本
- クリック: 19回
- この商品を含むブログ (63件) を見る
よく、「読み聞かせしたいんですけど何がいいですか?」と聞かれます。正直、この質問が一番苦手です。「答えようがない」からです。でも、例えば「1年生を持って、読み聞かせをしようと思って、取りあえず○○という本を読んでみたんですが、反応が今一つで、でもその理由が分からないから教えて欲しい」という質問なら、たちどころに、その処方箋の回答を用意できます。
ということで、「読み聞かせ」をやろうという方で「11ぴきのねこ」を知らないのは、まずいかな?というレベルの本です。
これは出版された時から、かなり紹介されていました。日本の児童文学をずっとリードしてこられた松岡さんの文章です。いい文章だなあと何度読んでも思います。
ということで、6冊中3冊も作家自身の読み聞かせを体験していました。
終了後、何人かの方に「読んでもらいたかった」と言われ、構成の計算ができない自分がなさけなかったです。