石井桃子さん 100歳

 日本の児童文学の発展に貢献し続けた石井桃子さんが100歳を迎えられました。「石井桃子」フェアは多くの書店で行われていることと思います。
 「児童書を昔から読んでいる」と言いながら、知らないのはありえないと思っています。 

子どもの図書館 (1965年) (岩波新書)

子どもの図書館 (1965年) (岩波新書)

 大学の時にこの本を読んだことで、私の人生は変わったんだろうと思ってま す。つまり、自分がやるべき仕事は「子ども」と「本」を繋ぐことだと確信したのです。確信と言いながら、何をどうという具体的なものではありませんでしたが、どんな状況になろうと揺るがない気持ちでした。

 この本には、石井さんの文庫に集う子どもたちの変容が詳細な記録付きで記述されています。読みながら子どもの頃の豊かな読書体験は、何ものにも代え難く、また取り戻せないものだと思いました。

 ですから、今の勤務先で多くの幸運が重なり、嬉々として本を読む子どもの姿を見ながら、大学時代の確信がその通りになったんだと今更ながら、石井さんに感謝したい気持ちでいっぱいです。

おまけ
 近くの公園の桜ライトアップ開始。今年こそ、夜桜を見学する余裕を持ちたい!昼間の花見もね。