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塩一トンの読書

塩一トンの読書

表題の「塩一トン」は、ミラノで新婚生活を送っていた著者が、お姑さんから言われた「ひとりの人を理解するまでには、すくなくとも、一トンの塩をいっしょに嘗めなければだめなのよ」と言われたことに由来する。

 この塩一トンのたとえを古典文学に置き換えて「読み返すたびに、それまで見えなかった襞がふいに見えてくる」と記している。

 普段読めない本を読むのに、買ってあったこの本に紹介されている本でも・・と手に取ってみる。文章の美しさは、人生そのものの美しさに違いないと圧倒される。