「この本読んで」創刊号

 1ヶ月ほど前に、読み聞かせに関する資料を探していて、某図書館司書の方から
「この本読んで」の創刊号に関連記事があると教えてもらう。あわてて、「この本読んで」を購入したら、創刊号だけ売り切れで、しかも図書館も蔵書なくて困って紙魚子さんへメールしたら、今日その部分だけのコピーを送っていただいた。
 「言葉と心のサイエンス」の第1回です。読み聞かせは、今や子どもを本の世界へ誘うのには、当然行われるべきものと言ったとらえがされていますが、なぜ、読み聞かせなのかについての学術的記述は本当に少なく「想像力を養う」「本好きになる」と言ったものが多いような気がします。
 ですから、どうしても読みたかった資料です。本当に貴重な資料をネット上でしか面識のない紙魚子さんへ送っていただき、「あ〜ブログやっててよかった」と心から思いました。「情報は発信しただけ集まる」と言われてグログをやってますけど、日々その言葉を実感しています。
 
 10年以上前でしょうか?まだパソコン通信と言っていた時代に、パソコン上で知り合った方たちが集まる「オフ会」なる会があると知った時は、「えっ?」という感じでしたが、大体毎日文を読んでいればおおよその人柄は分かるようになり、ですから紙魚子さんへは、ものすごく時間のかかる難題なレファレンスを図々しくもお願いしてしまいました。快く引き受けてくださり、本当に感謝しております。
 この場を借りてお礼申し上げます。

 ところで、いただいた袋には「しが子ども読書活動推進協議会」が一昨年(2004年)2月に出した「ほんがいっぱいたのしさ いっぱいー読みたい本を見つけるためにー」も同封されていて、この選書がまあとてもいいです。(ってえらそうですよね)この手のパンフレットは、10年同じ・・と言ったものが少なからずあり、(それはそれで、基本図書で必要なのですけど)私としてはワクワクしないのです。
 ですから、ベースを作ったら、あとは、大変でも毎年分を作るのがいいのかあなと思います。昨年沼津で行われた図書館大会で某市の図書館部会がそのような冊子を出していて、強くそう思いました。予算がなければ、ネット上に作っておいて置くだけでもいいかと思います。画像はネット上にあるのですから。

 で、その冊子から、私のお勧め本を

サルビルサ

サルビルサ

2つの国が戦争をする話なんだけど、「サルビ」「ビルサ」としか言わないので、子どもには大うけします。この手の言葉のリズムを楽しむような本は絶対に最初は大人が読んであげた方がいいと思います。

たまごにいちゃん (ひまわりえほんシリーズ)

たまごにいちゃん (ひまわりえほんシリーズ)

「へんしんトイレ」で有名な(って私はそう思ってる)あきやまただしさんの作品です。2003年には「ビッグブック」も出ていますので、その人気が伺えます。あきやまさんの作品はほとんど本校の図書館に揃えました。

にんきもののひけつ (にんきものの本)

にんきもののひけつ (にんきものの本)

森絵都さんの幼年作品です。にんきものの「こまつくん」にもなやみはあった!のです。私のベスト10に入る作品です。
 今日のお昼休みに2年生が「好きな本」紹介をしていて、この本を選んでいた。このおかしさが2年生で分かるなんて・・たいしたものです。4年ぐらいになると爆笑してくれます。

ほね、ほね、きょうりゅうのほね

ほね、ほね、きょうりゅうのほね

バイロン・バートンの絵本はこの鮮やかな色使いとシンプルな表現で子どもには人気です。図書館には揃えておきたいと思っています。

川 (絵巻えほん)

川 (絵巻えほん)

絵巻絵本シリーズは今も買えるのかな?買えたら買っておいたほうがいいと思ってます。文字なし絵本はその楽しみ方を教えると飽きずに眺めてます。

てじなでだましっこ (かがくのとも絵本)

てじなでだましっこ (かがくのとも絵本)

まあ、懐かしい!!「かがくのとも」には本当にお世話になりました。この本は我が家でぼろぼろになるまで読まれた本です。たいした手品じゃないんだけど、長男は毎日のようにやってました。ちゃんと親も付き合わないと意味ないですけど。

おはなしめいろせかいのたび イソップものがたり

おはなしめいろせかいのたび イソップものがたり

杉山さんのお話迷路。これも1度、いろいろ間違いながらクラスみんなで読んでいくと、その楽しさが分かるようです。「ありえない・・・」とか言いながら楽しんでいます。

なぞなぞのすきな女の子 (新しい日本の幼年童話 5)

なぞなぞのすきな女の子 (新しい日本の幼年童話 5)

超有名な、どの絵本ガイドブックにも載っている本だと思います。これは自分で読むより、絶対に読んであげる本です。なぞなぞの好きな賢い女の子の駆け引きがどきどきはらはらするようです。松岡さんの文章はご自分で書かれたものも、翻訳も本当に子どもがよく聞きます。うまいのだなあとしーんと聞き入っている子どもを見ながら読むたびに思います。

番ねずみのヤカちゃん (世界傑作童話シリーズ)

番ねずみのヤカちゃん (世界傑作童話シリーズ)

これは松岡さん訳です。いつか帰りの会で読んだら爆笑につぐ爆笑で、これほど、子どもを楽しませる本はそうお目にかかれません。20分はかかるので時間のある時にどうぞ。

まだまだありますが、一番すごい!と思ったのが

が入っていたことです。私は、この手の本はきちんと入れないと・・と思っています。そうでないと多くの子どもにとって図書館が「自分の来る所ではない」と思ってしまうからです。卒業しないと次へは行けませんから。