戦争

 本校の図書室はもちろん、10進分類になっているけど、「別置(べっち)」されている本もある。そのうちの一つが「戦争」というジャンル。小学校には外せない。推薦図書にも「戦争」から2冊読むようになっている。

世界で一番の贈りもの

世界で一番の贈りもの

  • 作者: マイケルモーパーゴ,マイケルフォアマン,Michael Morpurgo,Michael Foreman,佐藤見果夢
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2005/11/01
  • メディア: 単行本
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今年購入の本。いわゆる小型本で、大きな本と紛れてしまうので、面だししておくといいです。

 紹介文より
 

秘密のひきだしで見つけた一通の手紙。最前線で戦う兵士が
 妻にあてたその手紙には、信じられないような出来事が・・・。
 そこには第1次世界大戦中のある一夜が、生き生きと描写されていた。

 訳者あとがきより

 クリスマス休戦 
 ほんとうにあった話

 

1914年のクリスマス休戦について、軍の公式記録は存在しません。
 戦場の最前線で自然発生的に生まれた、非公式の休戦だったためです。
 けれど本作品のジムのように、兵士たちがさまざまなかたちで、この
 信じられない休戦を家族や友人に伝えたことから、いくつものエピソード
 が、伝説のように語り継がれていく事になったのです。
  この本に描かれているように、両軍の兵士の大半は、普通の市民でした。
 戦場で迎える初めてのクリスマス。凍てついた大地にふせながら、敵兵も
 自分と同じように、家族や愛するものがいると思い至った時、銃声は、
 ごく自然にクリスマスキャロルにかわっていったのでしょう。この休戦の
 後、戦闘は激化し、多くの青年が命を落とす結果になりました。

 あまりに美しい文体で、映画を見ているよう・・と思ったら映画化されていたそうです。(っていつか読みましたが、違っていたらすみません。)
 こういう本は、どう考えても大人側が子どもに手渡したい本です。特に中学生には読んで欲しいなあと思いました。

せかいでいちばんつよい国

せかいでいちばんつよい国

これは昨年の話題本です。「この絵本が好き!」2005年第3位でした。

 

せかいじゅうの人々を幸せにするために、せかいじゅうを征服した
 ある大統領のおはなし

 作者のデビット・マッキーは

ぞうのエルマー〈1〉ぞうのエルマー (ぞうのエルマー (1))

ぞうのエルマー〈1〉ぞうのエルマー (ぞうのエルマー (1))

を描いた人なので、「何だかイメージ違うなあ〜」と思っていたら、

 

イラク戦争に強い憤りを感じ、「自分も何かしなくては」という強い意志で1週間で絵を描きあげたと言います。@『この絵本が好き!』

 
この2冊がこの4月到着本です。本を子どもに紹介したり、読み聞かせしたりするときは、自分で読んだワクワク感や感動がないと、伝わらないものだと読むたびに思います。

以下の3冊は、2年前の「ファミリス」執筆のときに紹介した本
 

たったひとりの戦い

たったひとりの戦い

 表紙が暗い感じがするので、これも大人が手渡してあげるといいでしょう。
戦争をしていた青の国と赤の国の話。表紙の絵は、青の国の王子です。
ヒロシマに原爆がおとされたとき

ヒロシマに原爆がおとされたとき

これは、『原爆の絵』の丸木夫妻の妹である大道さん(被爆体験があります)が、その日の状況を語った絵本です。CDつきです。

おまもり―ホロコーストを生きぬいたある家族の物語

おまもり―ホロコーストを生きぬいたある家族の物語

ホロコースト」を生き抜いたある家族の話。

 月ごとにテーマを決めて、「ブックトーク」をするなら、どう考えても1ヶ月前には本を決めて準備が必要になります。仕事でも何でも、基本は「前倒し」・・。