翻訳家

 ブックオフへ行くと年に何回か「こんな本がなんでブックオフにあるの?」というぐらいな日があって、今日はそんな日だった。

サンタクロースの部屋―子どもと本をめぐって

サンタクロースの部屋―子どもと本をめぐって

大学2年で出会いました。「読み聞かせ」を大人がしなければならない理由をこれほど明解に書いてある本に、以後であったことがありません。

虹の町の案内板

虹の町の案内板

これは、19年前の本で、雑誌「潮」に連載されていたものをまとめたものです。向井さんは、家庭文庫を主催されています。(当時)私は新聞に連載されていた時にお名前を知りました。買ってあったのですが、今手元にないので、再びの購入です。この本を読んで「わが子に何としても毎日本を読もう」と決めました。
待ちきれず、確か読み始めたのは、長男2ヶ月ぐらいのときです。

朝の連続小説―毎日5分の読みがたり

朝の連続小説―毎日5分の読みがたり

担任が毎日5分教室で本を読んだ実践記録集です。実際の様子がよく分かるので、何から読んでいいのか??の方にはお勧めです。私は「なんじゃひなたまる」で執筆しています。
 杉山亮さんの「朝の読書運動」に関して

・・あまりに急速にひろまる運動は、しばしばその担い手を作るより先に、形だけ伝わってしまう。

というのは同感です。

子どもと文学の冒険

子どもと文学の冒険

英米児童文学史のおさらい本。「どうだったかな?」というような探し物の時に
助かります。研究社から出ていた「英米児童文学史」を手放したのでこういう本も欲しかった。

以上4冊が1度に買えたのです。しかも4冊で420円・・。本当は7000円以上します。

で、今日は「翻訳家」
 絵本コーナーを見ていたら訳者「柴田元幸」と言う本が目に入ってきた。柴田さんが児童書?と思って手に取ると小さな絵本

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで

だった。読むと「児童書」じゃない?!怖い怖いお話でした。

紹介文より
 

大人のための絵本作家として世界的に有名なカルト・アーティストであるアドワード・ゴーリー
 子どもたちが恐ろしい運命に出会うさまをアルファベットの走馬灯にのせて 独自の線画で描いたゴーリーの代表作

訳者あとがきより
 

・・19世紀のイギリスでは、悪さをした子どもが悲惨な目にあう、いわゆる教訓譚と呼ばれる、道徳的に前向きの姿勢を打ち出した詩や物語が数多く書かれた。
 このアルファベット・ブックも枠組みとしてはそうした型を踏まえているわけだが、ゴーリーの話は教訓とも前向きの姿勢ともまったく無縁である。彼がこの本で描く子どもたちは、悪さをしようがしまいが、とにかく悲惨な最期を迎える。なぜだかしらないが、とにかく世界の悪意がふりかかってくるーしかもその悪意の犠牲者が子どもたちであるーという点で、典型的なゴーリー・ワールドが展開されている1冊と言えるだろう。

検索するとゴーリーの他作品もすべて柴田さんが訳されています。機会があったら手にとって見てください。私はどう評価すればいのか分かりません。

 何でこの本を紹介したかと言うと、書店で「海外児童書」を選ぶ時の基準が私は「訳者」である場合が多いなあと気がついたから。「この人の訳なら大丈夫でしょう」という感じでチェックすることが多いです。
 村上春樹さんが訳された児童書もありますが、今日はここまで。

おまけ
 今日は長女学園祭の「クレープ作り」に役員として朝8時から午後3時まで参加しました。ものすごい人気で一時は「クレープの最後尾はここです」の看板がでました。皆様お疲れ様でした。
 クレープってこれまで数回しか作ったことがない!のは中に甘いものをくるむのが好きでないからでしょう。