リストに載せる本、載せない本

 学習部で「推薦図書」リストの話になった時、ある先生から
「リストを読み終わった子どもが、更にどんな本を読んだらいいのかのリストも欲しい」と言われた。そのため、今年は、リストを全員が1学期中に読める程度にし、更なるリストの準備をしようと思っている。鉄棒やなわとびなどのカードで「名人」レベルということ。

 今年は、読書の授業を意識してリストを作ってみた。高学年で「読書座談会」「自分でやってみるブックトーク」「生き方を考えよう-伝記から考える」
などの授業を組もうとすると、大前提として豊富な読書量が要求される。読む時間を取るために土・日を間に挟んだとしても、2,3時間で1冊はちゃんと読めるレベルでないと難しい。そのための考えをいくつか用意している。実現すると、読書の量・質とも飛躍的に伸びるはずである。

 昨年度は、図書室を日常的に使えるように朝読書を図書室で行ったら、年間貸し出し冊数は1人平均80冊を超えた。でもこれはレベル1だと思っている。貸し出し冊数が目標ではないので、ここからが本当のスタートである。
(実際は、図書費の寄付があり、その方から「是非日本一にしましょう」と全校児童と保護者の前で宣言されたので、1人平均130冊ぐらいなら・・と思ってます。)

 ふり返るに、飛行機の離陸と同じで、ここまでにするために多くの手続きと、多くの方のサポートが必要だった。私の場合、長年温めてきた考えを、ちょうどうまくいいタイミングで実現できる場があり、幸せである。

 午後、久しぶりにブックオフへ立ち寄った。今日は、びっくりするほどの掘り出し物オンパレードで、絶対お目にかかれない良質の本がたくさんあった。
 では何冊か

月のしかえし

月のしかえし

イギリスの作家ジェーン・エイキンの幻想的な物語。エイキンの作品は、以前光村の5年国語の教科書に載っていました。私の好きな作家です。訳者は猪熊葉子さんで、猪熊さんの訳書にはどれ程お世話になったか分かりません。
児童文学最終講義―しあわせな大詰めを求めて

児童文学最終講義―しあわせな大詰めを求めて

これは、猪熊さんの退官最終講義録。(これはブックオフではありません)
シェイクスピアとグローブ座

シェイクスピアとグローブ座

これは、昨年の6年生で「将来作家になりたい」という子のために、用意する予定だった本。かなり難しいですが、予算があれば買っていい本だと思います。
 これは猪熊さんの最終講義録と同じ「すえもりブック」です。

ウエズレーの国

ウエズレーの国

『種まく人』で有名な「フライシュマンの作品。紹介文より
 

仲間はずれにされていた少年が、夏休みの自由研究に「自分だけの文明」をつくりだすという壮大な物語。自分だけの作物を育て、自分だけの服を作り、「遊び」を考えだし、「文字」まで発明する。

どしん ばたん (ジョン・バーニンガムのあかちゃん絵本)

どしん ばたん (ジョン・バーニンガムのあかちゃん絵本)

バ−ニンガムの小型本。谷川さん訳。知りませんでした。
しりとりあそびえほん

しりとりあそびえほん

これは荒井良二さん絵の小型本。おしゃれです。

 いや、ホント、これだけの本(このレベルが更にある)がブックオフで買えるなんて、今日はいい日だ。


おまけ
 高校に入った長女が、「ねえねえ、クラブ見学で図書館に入ったら、生徒とカウンターの中にいる人が話してた!『この本どうだった?』って聞かれたら、生徒が『はじめの方は面白かったけど、最後はちょっと・・』とかって言ってた!びっくりした。ああいう人のことを「司書」って言うの?」と聞いてきた。そうか、市立図書館のカウンターの人はそんなこと言わないもんね。
 「そうだよ〜。お母さんはね、司書になりたかったの。」