新旧並ぶ二冊の本

はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)

はじめてのおつかい(こどものとも傑作集)

1と7

1と7

思わず、「これはすごい」と思ってしまった選書。30年の歳月を感じました。
『はじめてのおつかい』は、本当に20年前程前に1度読んだきりの本。子どもの第一声は「ころんじゃうんだよね」って言って、何やら含み笑いをするので、何だろうと思ってたら、ころんで下着が見えてしまうのです。
 このご時世に、「一人でおつかい」なんて読めないのかなって思ったり、でも子どもの第一歩として、いいのかなと思ったり・・でした。
 クラスの子どもに聞くと「自分一人で何かできた!やった!」という達成感はいろんな場面であるようで、やっぱり「ひとりで○○」という場面は多く作ってあげたいと思いました。
 読み終わって、次の本を読もうとすると、裏表紙におつかいで買ってきた牛乳を飲みながら、ひざ小僧には、ころんですりむいた時の絆創膏が張っている絵を見つけた子どもに、「読んで」って言われてしまった。「だって、文がないんだよ」って言うと、「だから何でもいいからお話して」だそうで、お話ってきちんと文を読むことじゃないんだって改めて思いました。

 次に読んだ『1と7』は、数字の1〜9のお話で、なかなかうまいです。子どもも数字がいろいろ出てくるのが楽しそうでした。結局二宮さんの本は、そんなに読んでないってことにも気が付きました。