自分で読んだから「もう1回!」と読んでないから読んで・・と

おいしそうなバレエ

おいしそうなバレエ

今日の本は、かなり渋めの選書で「へえ〜どこがおもしろかったの?」って聞くと
「読んでないから読んで」って言われた。ずっと、読んで面白かったからもう1回読んで欲しいという本が多かったんだけど、そういう手も当然あるわけだ。
 本の紹介文より

ブタの町にまよいこんだはらぺこオオカミは、バレエの劇場にはいりこみ、
おいしそうなブタたちを食べてやろうとしますが・・・
 アメリカを代表する絵本作家ふたりの手による、またとない面白さの絵本。

訳者あとがきより
 

 この絵本は、ジェイムズ・マーシャルとモーリス・センダックの友情から生まれた作品です。マーシャルは1992年に亡くなりましたが、残されていた文章を見たセンダックが、自分の絵をつけて出版することにしたのです。二人は、とても仲のいい友だちで、よくいっしょに芝居やオペラを見にいっていました。
 最初は、友人を失った悲しみが強すぎて仕事がなかなか手につかなかったそうですが、それを乗りこえて7年後にようやく、こんなゆかいな絵本ができあがりました。(中略)
 大人も子どもにも楽しめるこの絵本には、あちこちにユーモアが散りばめられています。センダックもマーシャルも大好きなわたしにとっては、翻訳は苦労のしがいのある楽しい仕事でした。この絵本の楽しさが、訳者のみなさんにもうまく伝わるように願っています。

 読むと10分かかりますし、爆笑という本でもないので、ちゃんと話が聞けるようになってから読んだほうがいいです。でも、上質の面白さがありますので、図書館には入れたいかな。結構、凝っている部分もあるので、大人も十分楽しめます。特に、バレエを見て分かる人には、いいと思います。
 子どもは、オオカミの夢に出てきた「ブタ」が面白かったようで、実際、そのブタの絵が本当におかしくて、読んでて噴き出しそうになりました。
 センダックと言えば、

かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ

で、とにかくこの絵本が出た当時(センダック36歳)は、どの書評本も「大絶賛」の嵐状態で、大人になってから出会った私としては、そうなの?程度でしたが、我が家の子どもは結構好きでした。先日、「あ〜懐かしい!!」って言ってたからよほど印象に残ったのでしょう。

 おまけ
 昨日、TVで「西村京太郎と山村美沙」の物語をやっていて、山村さんの遺作を西村さんが執筆した場面をやっていたけれど、この本も友情から生まれた本になるのでしょう。