日記が続くということ

 書棚整理ながら

ためらいの倫理学―戦争・性・物語 (角川文庫)

ためらいの倫理学―戦争・性・物語 (角川文庫)

のあとがきを読んでいたら

 

一般紙からの原稿依頼もほとんどない。以前は新聞や雑誌からとぎれとぎれに原稿依頼がきたのだが、1995年くらいを最後に、ぱたりとそれも途絶えれてしまった。
 しかし、こちらは研究者であり、いろいろと思いつくこともあるし、言いたいこともある。学生相手に教室で熱弁をふるっているだけでは物足りない。そこで、インターネットにホームページというのを開いて、「世界に向けて発信」しようと思い立った。広い世界だ、どこにどんな読者がいるか分からない。あるいは、私の書いたものを読んで、「おお、これこそ私の読みたかったものだ」と深い共感を覚えてくれる人がいるやもしれぬ。
 そうやって1999年の春にホームページを開設して、そこに毎日のように思いつくことを書き、学術誌に寄稿した論文も片っ端からアップロードした。
 最初は「身内」にだけ読んでもらうつもりで書いていたが、そのうち見知らぬ人々からも「面白く読んでいます」というメールをいただくようになる。こういう「読者からの励ましのお便り」が作者の創作意欲を激しく刺激するということは、少女漫画の「あとがき」には必ず書いてあるが、これはほんとうである。

とあった。(太字はkoyateru)
 いつか、斉藤洋さんの講演で「とにかく小学生の肉筆の手紙は真っ先に読む」と言われていて、そうなんだ!と思ったけど、やっぱり内田先生もそうだったんですね。
 ですから、図書の実践記録を公に発信したこともなければ、所属研究会もなく、親しい人にもこういうことに興味あるとは語ったことがない私がこうやって発信でき、コメントがいただけるのは、やはりとても嬉しいことなのです。

 今日は、カウント40000記念に書いてみました。

 年賀状に8年前の卒業生から「成人式で会えるのを楽しみにしています」とあったけど、今度の連休は東京。8年前に書いた「成人式当日の作文」を持っているので、渡す段取りを考えなくては。まだ次女が保育園児で職場滞在時間は誰よりも短く、どれだけのことができたか・・・。