遠足

 遠足らしい遠足で本当によく歩いた。帰宅途中の車の中で、「あっ、1年生に昨日読んであげればよかった。」と

あしたえんそく!らんらんらん

あしたえんそく!らんらんらん

を思い出す。初めての遠足を明日に控えて、眠れなくなってしまう女の子の話で、<本当に子どもの気持ちがよく分かって描いてくれている>と思った本です。私は幼稚園の初めての遠足の前の日に嬉しくて、新しいリュックを背負いながら、部屋の中を10週ぐらい歩き回りました。武田さんの他の作品を読んでも、そういう皮膚感覚が分かってるんだなって思います。
 遠足でお昼を食べてたら、6年生の子が、担任の先生に、「この間、
ありんこぐんだん わはははははは

ありんこぐんだん わはははははは

を借りに言ったら、koyateru先生が、『えっそんなの借りるの?』って言ったけど、1年生に読んだんだよ。最後のわははははは1年生と一緒に読んだんだよ。」って話してました。6年生が1年生用に絵本を朝借りて行くけど、結構いい選書になってます。まあ、表紙で選んでほぼ間違ってない選書になるということでしょう。子どものビジュアルセンスって抜群にいいです。 

 2日が休日なので、井上靖しろばんば』『夏草冬濤』洪作少年の歩いた道を辿ってみる予定。資料はたまたま職場で見かけた井上靖文学散歩研究会(静岡県東部県行政センター)作成の「伊豆文学散歩事業報告書」を参考にする。
 確か、「あすなろ物語」は中学の読書感想文で書いたような記憶がある。「しろばんば」はすごく好きで、大学時代にクラブの女子で「伊豆文学散歩の旅」とか言って、三島から天城山(1泊目八丁池)〜湯ケ野温泉(2泊目川端康成伊豆の踊り子執筆の宿「福田屋」隣の空き地)〜湯ヶ島温泉井上靖しろばんば関連地(3泊目)という旅をした。踊り子が歩いた旧天城峠もよかった。明日1日で、『しろばんば』『夏草冬濤』が読めるかな?