俯瞰する
写真は「クリスマスローズ」長く楽しませてくれます。
午後静岡、某出版打ち合わせ。
行き帰りの車中で読了
カリスマ受験講師の「考える力」をつける本―記憶力・読解力から論理力まで、最大の効果を生む勉強法!
- 作者: 出口汪
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2000/12
- メディア: 単行本
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俯瞰的な視点、有機的な思考より
<俯瞰的とは、高い視点から全体を見渡すこと。要は、鳥の目を持つことである。このことが現代において、もっとも重要ではないか。大学は専門分野において、深く正確な知識を与えてくれる。知の全体領域を俯瞰的に見渡したものであれば、その研究は意味を持つ。
だが、いまの学者の大半が、自分の専門的な研究が、この現代においてどうのような意味を持ち、過去から現代に至る時間の中で、どのように位置づけられるのか、明確に認識できていないのではないか。
そして、これらのことは大学では教えてくれないのである。>
打ち合わせ中に「俯瞰する目」が必要という話が出てきたので、引用。
もう1つ。
この他の教科の場合ー受験でも、資格試験でも「基本」は同じより
<最近、数学をはじめ、生物などで文章題が増加する傾向にある。文章題が難しいというのは、論理力、つまり、文章の中の道筋を理解し、それを数字や記号に置き換える力がないからだ。こういった論理力は実は現代文によって養成すべきなのである。>
これは、昨年聞いた「藤原正彦さん」の講演会(11月6日第52回静岡県PTA大会記念講演@三島文化会館)で聞いた話と同じ。藤原さんは、数学者だが、国語(読書)の大切さを、「1,2が国語、3,4がなくて、5に数学」という言い方をされていた。
最後に
<国語は、やはり絶えず活字にふれ、言葉を習得し、論理を自分の頭で追っていく地道な訓練が必要なのだ。そういった積み重ねをすべて省略して、「先生、手っ取り早く成績を上げる方法を教えてください」と頼まれても、私は途方にくれるばかりである。>
何でも「塵も積もれば・・・」である。