市立図書館読み聞かせ

koyateru2005-04-16

 写真は、クルシアナの色違い
 今日の本は、先日復刊してあったと知った「シナの五にんきょうだい」(瑞雲舎
「シナ」という言葉が気になっていたら、あとがきに説明がしてあった。

  読者のみなさまへ
 この作品のタイトルに「シナ」を使用したのは、決して差別的な意味ではありません。
「シナ」とは、中国の国家としての名称ではなく、語源は古く、統一国家であった秦のフランス語訳Chineから派生した、中国全体を指す呼称です。
 その後、日本が中国を侵略したとき、当時の日本政府がことさら政治的な意味を込めて使用し、侮蔑的な性格が強められました。
 ここで「シナ」という表現をあえて使用したのは「シナ」という言葉が本来的意味である、美しい「中国の呼称」として復権し、再生してほしいという願いがこめられています。
 また、この作品には、多くの中国人が登場しますが、その服装、風俗について、過去の偏見に基づいたステレオタイプで描かれており、人種差別を助長するとの指摘がなされております。
 この作品の原作者にはもちろん差別意識はなかったと思いますが、こうした表現を差別と感じる人がいる以上、その声には真剣に耳を傾けなければなりません。
 小舎は、著作者の原作を尊重し、そのまま紹介いたしますが、読者のみなさまには、ともすれば私たちが見落としがちな人種差別について、いっそうのご理解を深めめいただくようお願いするしだいです。

 人種差別で思い出すのは、20年近く前に「ちびくろさんぼ」が絶版になり、その経過と考察をまとめた

『ちびくろサンボ』絶版を考える

『ちびくろサンボ』絶版を考える

 
という本のこと。結局あれだけ、子どもにとって思い出のある本だったが、岩波の絶版という判断は早かったような記憶がある。

 今日は、幼稚園生が多く、少し長い本なので、どうしようかなと思ったが、繰り返しのおもしろさもあるので、読んでみた。予想以上によく聞いていた。

 もう1冊は、(もう1人が読んだ)

ちゃんとたべなさい (世界の絵本コレクション)

ちゃんとたべなさい (世界の絵本コレクション)

まめの嫌いな子にどうにかして食べてもらおうとしますが・・・、なかなかどうして。その交換条件がすごくて、でも「食べないんですね」聞いている子どもたちの笑い声が響いていました。3,4歳ぐらいの子どもがお話を聞いて笑っている顔って本当にかわいい!

 読み聞かせの後は、ファスティバルの準備、話し合い。最近は、著作権の関係で、絵本をどう演じるかを事前に聞かれるようになった。人形劇、影絵、大型紙芝居、カラーコピーなどなど。
 
 夕方帰宅すると、隣家から桜の花びらが舞い散る庭に、キャンプ用のテーブルを出して、娘2人が夕食を食べてた。キャンプに行きたい気持ちの表れ?5月の連休後半は休めるかな?