ケストナー

4月から今日で2日目。半分の入れ替えにも関わらず、スムーズな滑り出しかな?指導部の提案も明日の会議で決まります。あとは、時間割とブックリストの提案が残るのみ。
 この間から読んでいる

機関車先生 (講談社文庫)

機関車先生 (講談社文庫)

のあとがきを読んでいたら、大沢在昌さんが、
「告白したいことがある。児童文学者になりたいと、ずっと思っていた。ハードボイルド小説にたん溺し、ホードボイルド作家をめざしつつも、その希望の裏側には、常に児童文学者へのあこがれがあった。私にそんな思いを抱かせたのは、ケストナーの諸作『飛ぶ教室』や『五月三十五日』、リンドグレーンの『名探偵カッレ君』シリーズとトラヴァースの『メアリー・ポピンズ』シリーズなどだった。」
 と書いていた。続けて、ケストナーの「あとがき」が引用してあった。ケストナーか・・。

 もう今の子供は読まないんだろうな。懐かしくて本棚を探して見た。

飛ぶ教室 (講談社文庫)

飛ぶ教室 (講談社文庫)

第二のまえがきには、
「・・・どうしておとなはそんなにじぶんたちの子どものころをすっかりわすれることができ るのでしょう?そして、子どもは時にはずいぶん悲しく不幸になるものだということが、 どうして全然わからなくなってしまうのでしょう?・・・・・・子どもの涙はけっしておとなの 涙より小さいものではなく、おとなの涙より重いことだって、めずらしくありません。」
 
 とある。星の王子様の「大切なものは目に見えないんだよ」と同じぐらい有名な文かな。そういえば、私が子どもと関わっていこうと決定付けた文でもある。原点に戻ってスタートの気分です。