来年度構想

 午後から、塩谷先生とカリキュラムの打ち合わせをする。マンツーマンで非常に分かりやすい授業を受けている感じになる。漠然と思っていたことが、目の前でクリアになっていく様は本当に気持ちいい。読書についてもカリキュラムが必要で、誰でも使えるような形式にができればいいだろうなあと実感。明日は離任式。
 
 帰宅後、昨日買った『中央公論4月号』の中の記事
「若者はなぜ勉強を捨てたか」特集・学力崩壊
希望格差社会とやる気の喪失(山田昌弘)を読む。
本文より
「戦後、高度成長期を経て、1990年頃までは、<学校教育>は、希望の象徴だった。それは、あらゆる生徒にとって、<勉強という努力が必ず報われる>という勉強努力保証システムが機構されていたからである。戦後日本社会は、どのような社会的条件によって、教育が希望であったのか、そして、現代日本社会において、教育が希望でなくなったのはなぜか。」

が、戦後教育のパイプライン・システムの図表を使って説明されている。で、このパイプラインに亀裂が走り「漏れ」が生じたのが現在の状況で、その結果高校生、中学生が「勉強する気を失っていく」という構造になっていると言う。
 確かに状況は把握できた・・。でも実際に漏れてしまった人たちは、どう再生するのか?って思いました。自己責任という時代なのでしょうか?

3月21日の内田樹氏の日記に「山田昌弘希望格差社会』(筑摩書房)」のことが書かれています。http://blog.tatsuru.com/archives/2005_03.php