3連休終了

 身辺整理の1日。スクラップを整理していたら、昨日の日記に書いた二谷友里恵の『盾』の書評が出てきた。何でこんなのと思ったけど、大いに納得!!って思ったんですね、きっと。評者は精神科医小西聖子さん、2001,6,15付の毎日新聞です。ご丁寧にマーカーが引いてあって
「・・・高学歴の女性の中に、ときどきこういう<正しい>人っているよなあ、というのが私のもう一つの感想である。PTAの集まりでいつも正しいことを言うタイプ。辟易する気持ちと共に、痛々しいと思う。だって、傷ついていたり孤独だったりするからそうなるのだ。男ならひねくれたり権力志向になったりするところを、女は<正しさ>に頼ってしまう・・・・」
 共感したのは、私がきっと「女の正しさ」に辟易したことがあるんでしょうね、すぐ忘れるようにしてるけど・・。
 今日は、

超・ハーモニー

超・ハーモニー

を読む。以前読んだけど、
話の内容をさっぱり忘れたので。18歳で家出した兄が、7年ぶりに「おかま」として帰ってきた家族の物語でした。こういう完全YA作品って、中学で入れてほしいけど・・・。
もう1冊 
1998年の出版ですが、論評しているのは1995年〜1997年出版の本。あとがきによると
「鳩よ!」誌上に「本とうの話」として連載された45回分のコラムだそうである。
 こういう一昔前の話は結構楽しめる。教育関係として
学校のスリム化で得するのは親か子どもかお役所か
の項があり、今話題の教育改革が始まろうとする時の話題の書が挙げられている。
その中で、佐藤学『学びの身体技法』(1997年、太郎次郎社)の引用として
「子どもたちは<知育偏重>の被害者どころか、ますます知性的経験から疎外され逃走しているのが現実である。(学校のスリム化論は)事実上、教育の公共性のスリム化運動であり、教職の専門性のスリム化運動であり、公立学校の解体運動である(略)。」
 8年経って、結果はどうだったでしょう・・。
※これは、いわゆる「孫引き」ですね。きちんと本書で確認しましょう!