死と身体 内田樹

 今日から自宅屋根修理。今月下旬には、目にも鮮やかな屋根となって生まれ変わります。どこから見ても目立つ家になりそうで怖い。
 4月〜12月までと違い、1月〜3月の休日は、きちんと自分の時間が取れる。いろいろなイベントが寒さのためないからでしょう。我が家は、家族スキー(ウィンタースポーツ)をしないので、よけいそう思うのかも知れません。で、今日は、みっちり家事、完璧掃除の予定が、
本を書棚に返そうとすると

死と身体―コミュニケーションの磁場 (シリーズ ケアをひらく)

死と身体―コミュニケーションの磁場 (シリーズ ケアをひらく)

が私を呼んでいた。買って20ページほど読み、「今度ゆっくりね」と置いておいたもの。結局読み始めたら当然止まらず、夕方まで。本書は朝日カルチャーセンターでの講演が元になっているようなので、その分より読みやすい。
 内田先生の本は、とっても難解な部分はさておいて、私レベルで理解できることは、ほとんどすべて深く腑に落ちる。特に第1章<身体からのメッセージを聴く>第2章<表現が「割れる」ということ>は、ずっと思っていたことをきちんと言葉にしてもらった感じである。引用は一つだけ。

 村上春樹にしても、橋本治にしても、谷川俊太郎にしても、ことばのすぐれた使い手た ちは、期せずして同じことを言っています。
 「ことばには身体がある。ことばの身体と読み手の身体が響きあう、ということです。」