小学校時代の思い出物語 その①シェイクスピア物語

 熱は下がったものの咳が止まらず、パッとしない。新しい本も読む元気がないので、小学校時代の思い出物語。
 私の本好きは、両親ではなく、幼稚園とTVに影響されている。幼稚園の先生は、帰る時に毎日紙芝居を読んでくれた。何回も同じ作品を聞いたけど、全然あきなかった。
 それから、NHKの「おかあさんといっしょ」で多分週に1回「お話の時間」があった。私は勝手に、「吉行和子」か「岸田今日子」だったと記憶しているけど、黒い服を着て、椅子に座りお話を語ってくれた。そう、素話(ストーリーテリング)だったんです。
 ところが、ちょうど、話が盛りあがって、自分の中で絵が描けた頃、場面がお話の絵に変わってしまうのです。「何で、絵を見せるの?本当にいらないと思うんですけど・・・」って今なら、NHKへメールでも送れるんでしょうけど、当時は、ひたすら絵が出てくると、自分のイメージを壊されぬよう見ないふりをしてたりした。 
 次に学校へ上がり、1年生の時の教科書に載っていた

が心からおもしろかった。何度読んでもあきないのは、石井桃子さんの文章の力だったのでしょうか?
 それから、3年生の頃読んだ
シェイクスピア物語 (岩波少年文庫 (3045))

シェイクスピア物語 (岩波少年文庫 (3045))

何回かの転居にも手放さずに手元にある本は「偕成社の少年少女世界名作選、松本恵子訳」である。中でも、一番のお気に入りは、「ヴェニスの商人」アントニオの窮地を救った賢明なポーシャに心から憧れた。
 昨年のイギリス旅行で、シェイクスピアの生家やエイボン川沿いにあるシェイクスピア記念劇場に足を運ぶことができ、ジュリエット役のとっても美人な役者さんの姿を少しだけ見ることができた。今回、岩波少年文庫野上弥生子訳で読んでみたけど、こちらも読みやすかった。(ところで、野上さんって夏目漱石のお弟子さんでしたっけ?)
 次々にあるけど、また今度・・。

 おまけ
夕方ブックオフへ行くと、児童書コーナーで、ゾロリの本を買いたがっている子どもの側でしきりに違う本を勧める母親に出会った。私は、目に飛び込んできた新刊本並にきれいな「ローワン」3部作を見つけ、即行315円で購入。