ぼちぼちいこか

1年生

ぼちぼちいこか

ぼちぼちいこか

1980年の出版で、ずっと私の読み聞かせ定番です。手元にある本は、2004年10月で80刷。豆絵本が出ている程の人気。原書が「NO」となっているところを訳者の今江さんは関西弁で訳しています。今江さんの言葉は、「みなさんも、ひとつ、おくにことばに訳して、たのしんでみてください。とにかくせちがらく、あわただしい世に、じっくりと自分をみつめ、ぼちぼちと自分について考えることも、たいせつではないでしょうか。」です。本の関西弁でなくても是非読んで欲しいと思います。
 今日の1年生は、くすくす笑ってくれました。だんだん笑い声が大きくなり、読み終わってみんなにっこり。ほとんどの子が隣の子どもと「ねえ、おもしろかったね。もう1回読みたいね。」って言ってました。本当にクラス全体でなごむ本です。
 訳者の今江さんの全4巻は学生時代に読みました。以前ひこ・田中さんの「お引越し」が離婚を描いた作品と書いたような気がしますが、そう言えば
優しさごっこ (大長編シリーズ)

優しさごっこ (大長編シリーズ)

は、父娘の物語でした。当時大ベストセラーだった灰谷健次郎「太陽の子」のふうちゃんがあまりに6年生にしてはできすぎなのを灰谷さんが「今江さんの娘さんをイメージして・・・」って語っていたような・・・。もう20年以上前ですから、違っていたらゴメンなさい。

1年生

かこちゃんのおひなさま (えほんとなかよし)

かこちゃんのおひなさま (えほんとなかよし)

出版社紹介
「みなこちゃんの おひなさまが うらやましくてならない かこちゃんに、『ねえ、みんなで おひなさまをつくってあげようよ!』おねえちゃんの アイデアで かぞくの みんなは にんgぎょうづくりを はじめます。 かみねんどに、りんごのはこ、はぎれに、マッチぼう・・・・。
みじかな ざいりょうで、いったい どんな おひなさまが できるのでしょうか?」
作者の高橋さん紹介
「1929年、岩手県に生まれる。40年間にわたる教員生活のあと、浄法寺町町会議員 として郷土の問題に取り組む一方、児童文学の創作に情熱を注ぐ。」

みなこちゃんのお父さんは「出稼ぎ」に行っていますが、今の子どもにはさしずめ「単身赴任」なんでしょうね。私にとって、こういう昔ながらの大家族での生活絵本は、読むと非常に落ち着きます。子どもにとっては、何気ないささやかな楽しみが、単調な日々の彩としてあるような生活が一番安定しているのでしょう。このことに関しては「ルーティン主義の絵本」というテーマで時間のある休日に書きます。
 我が家には、折り紙が趣味の一つ(趣味多数)である夫が江戸時代の折り方の雛人形があります。
「こんなお雛さまを折ってもらえる子どもは いないんだぞ!」ってえらそうに言ってます。

 読みながら思い出したのが、

こんこんさまにさしあげそうろう (PHPこころのえほん 14)

こんこんさまにさしあげそうろう (PHPこころのえほん 14)

じろはったん (児童文庫)

じろはったん (児童文庫)

などの作品を書いた森はなさん。やっぱり小学校の先生を長く勤め、退職されてから本を書かれています。話があったかく、本当になつかしい兵庫県但馬地方の言葉で作品が書かれています。20年ほど前は、「私もいつか書く」と思っていたことを恥ずかしながら今日思い出しました。多分、山田詠美の「晩年の子ども」を読んで、私が書く必要のないのを悟りました。

おまけ
花粉症発症。私の数少ない自慢の一つは、「22年前から花粉症」というもので、初めての年はくしゃみの連続にびっくりしました。かなり重症なのに、薬を飲むと眠くて仕事にならないので、毎年何も予防もせず。でも今年は発症が遅いような・・・。これはもしかして、1ヶ月前から毎日飲んでいる黒酢のおかげ?毎年恒例の39度の発熱もないし。
若い頃は考えもしなかった「健康法」の記事を読んでいる自分が信じられない。