ひとまねこざるシリーズ

 今日は火曜日で、朝読書が15分なので、久しぶりに長めの本。

たこをあげるひとまねこざる (岩波の子どもの本)

たこをあげるひとまねこざる (岩波の子どもの本)

これは小さい版もありますが、読み聞かせは絶対に大判の方がいいです。これぐらいの長さになると、自分で読んでその楽しさを味わうことは1年生にはとっても大変です。でも、じゃあ、すらすら読めるようになる3年生頃に読めばいいのかということになると、やっぱり遅い気がします。ですから、だからこそ、読み聞かせが必要なのだと思います。学生時代に読んだ
サンタクロースの部屋―子どもと本をめぐって

サンタクロースの部屋―子どもと本をめぐって

には、著者松岡享子さんの言葉として、
「 おとなに読んでもらうと、子どもは字を拾う作業から開放された分だけ、読書という行為のより本質的な部分、すなわち与えられたことばを使って、自分の中にあるイメージをつくりあげて、心の中でひとつの経験をすることにはいることができます。読み手であるおとながことばの奥に見ている世界を、その声を通して、子どもも垣間見ることができるのです。そして、いつもまにか子ども自身がもっていることばとその奥にある内容との結びつきを強め、自分でも、ことばを通して目には見えない世界をつくりあげるようになるのです。
 そのような力を子どもの中に養うためには、くりかえし、くりかえし読んでやるしかありません。そして、そのことは、子どもにとっては、またなんとふしぎでうれしい経験でしょう。・」
とあります。今でもこの本を読んだ時に心に響いた言葉や、深く腑に落ちた思いがよみがえってきます。この本は、自分が読み聞かせを続けるうえでの指針となり、大きな影響を与えてくれました。

5時間目は、4年生補欠。テストの後本を読んでいた子ども(昨年担任)が
「先生、ここまで読めたよ!!」と言って、「ダレンシャンⅡ」を見せてくれる。ダレンシャンの楽しさは、ここでは置いておいて、この本の何よりの功績は「(本の苦手な自分でも)こんな分厚い本を読めた。」という満足感を与えてくれたことだと思っています。また、当然友だちが多く読んでいますので、「おもろかったよね」と読んだ後の共通の話題にできることです。

読了

アラジンと魔法のランプ (アラビアン・ナイト)

アラジンと魔法のランプ (アラビアン・ナイト)

久しぶりに、子どもの頃に帰ったみたいに、ワクワク、ドキドキしながら、楽しめました。本当に斉藤さん、ありがとう!の本です。全部で24章。その題名がまた1つずつ凝っていて、
このパターンはと同じ。例えば、10「ばけもの以上におそろしいなみはずれて美しいものと説得された母親」11「『この者の首をはねよ!』とはいわなかった国王と『ははっ!』とはこたえなかった宰相」とかね。
 それから、いつもの通り、大人向けの、クスッとが用意されていて、今回は
「世の中、金さえあれば女性に好きになってもらえるとか、身分が高くなれば女の人に好かれると思っているばか者がいますが、そういうのはまちがっているというものです。魅力のない男は、たとえたまたま金持ちになったり、偶然出世したりしても、それだけではやはり魅力がないままなのです。」などなど。後は読んでのお楽しみ。

おまけ。「魅力のない男」で思い出しました。私は、ヤクルトの古田のファンです。昨年クローズアップされましたが、私にしてみれば、「もとから、いい男なの!!」その古田が、今年
1月からグログを始めたそうです。こちらも楽しみ。