終戦記念日

 高校生卒業まで毎年、終戦記念日には、戦争へ行って帰ってきた祖父と共に、黙祷をささげていました。
 戦争のことは聞かないと語ってくれませんでしたが、終戦記念日は、いつになく口数が少なかったものです。

 ここ数年、休暇がこの時期しか取れないこともあり、旅先の車の中で12時のサイレンを聞き、終戦記念日を知るようになってくると、黙祷もせずに休暇を取っていることに、誰に対してでもないのだけれど申し訳なさを感じていました。

 今日は、久しぶりに自宅で過ごしたので、黙祷をささげることができました。
わたし自身、何を伝えられるわけでもないけれど、これも「伝える形」なのだと思いました。