蔵書調査

 学校図書館の蔵書調査が毎年4月にあります。

 前年度の廃棄、登録冊数などを報告します。

 市内学校図書館の蔵書は、2000年にバーコード化されました。当時、まだ全国平均が2割に達していなかったことを考えると、本当に大英断だったと思います。

 その時に、「登録すべき本」だけを登録していますが、その後、学校司書不在のため、年に1度の廃棄が順調に進められたという状況でない学校もあったかと思われます。

 「廃棄しない学校図書館」の状況が変わってきたのは、2年前の学校司書採用からですが、まだまだ「廃棄」についての理解は進んでいるとは言い難い状況です。

 昨年県の図書館担当指導主事の先生が講演で「講演依頼で一番多いのは、
<廃棄>」と言われたことからも、推して知るべしです。

 市内はそうではありませんが、(県外の方から)
 「蔵書率100%に達していない場合の廃棄は一切NO」という指示がある・・という話を聞くと、本当に悲しいです。

 文科省の「学校図書館状況調査」で「100%達成」ということが、目の前の児童よりも優先されてしまっているということです。

 本校は、昨年新校舎へ引っ越しをしたため、そこで、廃棄すべき本がほとんど廃棄された理想的な状態でした。
(廃棄の状況を聞くと、奉仕作業で人界戦術で行ったとか。)

 標準冊数に対する蔵書率は、100%を切りましたが、もちろん今年の状況の方が活気のある図書館になっています。

 毎年、この市の調査と、文科省から出される調査結果を見るたびに、廃棄を進めて機能する学校図書館になって欲しいと思ってしまいます。