読み聞かせの極意

 今日の毎日新聞 家庭欄は、「読み聞かせの極意」でした。

 童話屋の川田取締役がよくある質問に回答する形になっています。

 問いは4つ
 (1)読み聞かせにはどんな効用があるのですか?
 (2)上手に読めません
 (3)一生懸命読んでも聞いてくれません
 (4)同じ本ばかり読みたがります

 その中で、特に(4)の回答が参考になりました。

 子どもはお話の世界と現実との境界線がはっきりしません。好きな絵本を何度も読みたがるのは、現実と物語の世界を行きつ戻りつしているのです。二つの世界をたっぷり楽しみ、満足したら次の本へと興味が広がります。新しい絵本への導きは大切ですが、無理に引っ張ろうとしても、子どもにその気がなければ、その時期ではないのです。

 読み聞かせについては、
 「文字を読めるようになっても」「同じ本を持ってきても」読むとよい。

 ということを知識として知っているだけで、子どもとの関係がとっても楽になります。子どもは、文字が読めるようになっても、そして同じ本を何度も、「読んで」と持ってくるからです。

 また昨日は、読み聞かせをやろうとしている若い先生に
 「学級での読み聞かせの極意」を伝えました。

 ・毎日読む(たった5分)
 ・聞いてるかどうか心配になるが、それでも続ける
 ・高学年は、最初2週間(10日)で読み終わる程度の本から
  スタートする。(特に、聞くことに慣れていない場合)

 その5分で得られる効果
 ・「聞く」姿勢が育つ
  →教師の話も友達の発表もきちんと聞ける子どもに。
 ・本を読む子どもに
  →自宅でも本を読むようになるので、保護者から喜ばれる
 ・学級全体が落ち着く

 10年毎日読めば、(半分は1年〜3年の担任だとしても)最低500冊近い本を声に出して読むことになり、当然その周辺の本も読むので、「児童書」については、かなりの情報量となります。
 「頑張ってね!!」と伝えました。

 次回会って、様子を聞くのが楽しみです。