西浦みかん

 果物(や食べ物)にたくさんの種類があると知ったのは、大学に入って、自炊するようになってからです。

 梨と言えば、「20世紀」。
 柿と言えば、「富有柿」。
 冬の魚と言えば、「ブリ」。
 カニと言えば、「セコガニ」。
 
 など、地場産品しか食べてこなかったからです。今から振り返ると、当時、本当に物流が発達していなかったのと、地方の食文化が他の地方に波及することがそれほど多くなかったのだと思います。

 ですから、私は、「納豆」というものを見たことがありませんでしたし、今毎朝食卓に上る「アジの開き」も知らずに育ちました。

 ここ沼津に住むようになって20年経ちますが、「アジの開き」「寿太郎みかん」を食べることのできる幸せを感じています。

 今年初めて西浦みかん(青島)を箱買いし、とびっきり美味しかったので、こういう日記になりました。