ノンちゃん雲に乗る(大橋のぞみ)

 紅白で、かわいらしい大橋のぞみちゃんの声を聞かれた方も多いと思います。
大橋のぞみちゃんのCDが、12月24日に発売になりましたが、そのタイトルを見て、映画で見たけどと思われた方は、私より上の世代。本で読んだけど・・・と思われた方は、私と同世代、もしくは、図書館関係者。知らないけど、元になったのが、児童書みたいだから読みたいと思われた方は、かなり本好き、(友人から問い合わせがありました。)・・だと思われます。

ノンちゃん雲に乗る

ノンちゃん雲に乗る

 実は、このタイトルは、のぞみちゃんが「ノンちゃん」という愛称で呼ばれていることを知った阿川佐和子さんが名付けたそうです。

ノンちゃん雲に乗る (福音館創作童話シリーズ)

ノンちゃん雲に乗る (福音館創作童話シリーズ)

 で、どうしてかと言うと、
かつら文庫の50年―記念行事報告

かつら文庫の50年―記念行事報告

にも書かれていますが、阿川さんは、お兄さんの尚之氏(法学者、慶応大学教授。竹中平蔵氏と『世界標準で生きられますか』徳間書店、1999年が共著)と共に、お父様(阿川弘之氏)の関係で、石井桃子さんかつら文庫の常連であり、「かつら文庫50年」記念の集いには、2人揃って当時の思い出を語るという、とっても濃い関係なのです。 
 この本には、尚之氏がかつら文庫の第1号であったことが記されていますが、単にお父様が1時間時間を間違えただけ・・とかいう当時のエピソードがたくさんあります。

 子供関係の仕事をしていて、その子ども達が10年20年経ったときに、自分の言葉で当時を語ってくれるというのは、何と幸せなことかと思います。
 この「かつら文庫の50年」は、石井桃子さんの

子どもの図書館 (岩波新書 青版 559)

子どもの図書館 (岩波新書 青版 559)

と共に、読んでおきたい本です。