「物語型」と「図鑑型」

 10月に日本女子大で、内田伸子先生の講演を聞き、一気にファンになったので、関連本を読んでいます。その中で、非常に読みやすい一般書が

子育てに「もう遅い」はありません―心と脳の科学からわかる親が本当にすべきこと (sasaeru文庫 う 2-1)

子育てに「もう遅い」はありません―心と脳の科学からわかる親が本当にすべきこと (sasaeru文庫 う 2-1)

です。子育て本は、本当にたくさんありますが、まだ就学前のお子様をお持ちなら、是非読んでおいた方がよいと思われる好著です。
(さすがに、高校生・大学生をお持ちの方には、「・・反省」なのですが。
 次の孫に賭ける!という手もあります。)


 その中に、子どもの2タイプ、「物語型」と「図鑑型」という話が出て来ます。
 研究室で、生後10ヶ月の赤ちゃん80名を対象に、お母さんと遊んでいるときに、大型ロボットアイボを赤ちゃんのそばにおいて動かすという研究だそうです。


 1つは、「お母さん、これ何?」という表情で母親の顔を見るグループ(48名)
 もう1つは、お母さんのそばに近づくが、目はアイボに釘付け(32名)

 おもしろいことに、1才半の同じ実験をしても比率が変わらなかったとこのこと。

 つまり、赤ちゃんの頃から「気質」「性格」というものはある程度できているようだと内田先生は言います。

 非常によく分かる話です。
 子どもに本を薦めるときに「物語系」であるかどうかの見極めは結構大切だと思っていましたが、やっぱりそうなんだと納得しました。

 それから、最後の内田先生のメッセージ

 

「子どもは私たちの『文化社会の宝』です。子どもたちの成長に私たちがいくら手をかけても、かけすぎるということはありません。子どもたちが成長した暁には、子育てにかけたコストを帳消しにして余りあるギフト(贈り物)をもらえるのです。」

は、心に響きました。
 
 「余りあるギフト」その通りです。私は、3人の子ども達からすでに余りあるギフトをもらったと思っているので、子ども達へは「ありがとうね。」と感謝の言葉を何度も口にしています。
 ・・・そうしたら、次女が「あと2年しか私と一緒に暮らせないんだよ!」と言ってきた。本当に多分、子どもの誰とも一緒には暮らさないと思うので、あと2年か〜と感慨にふけってしまう。一番リターンの可能性があると思われた長女に「沼津は、本当にいい所だよ。子育て応援するから。」と声を掛けてみたが、「世界をまたにかけて仕事する」んだそうな。はあ、そうですか。