キーボ−島

 4年生のローマ字学習は4時間の配当時間となっています。今日は、書き方を学習し終わったので、お約束の「キーボー島」学習を行いました。

 パソコンは20台で、児童も20台だから1人1台のパソコンになっています。
 各人のIDとパスワードを渡して、自分でニックネームを決めて登録完了です。IDとパスワードは、「自分で管理」と伝えました。

 どんどん級が進むので、きっと習得も早いでしょう。
 
 やっと「自分たちの調べたこと」をパソコンでまとめることができるようになります。

 4年生以上のどのクラスでもやっていくので、同じようにスキルが身に付いていくし、そうなると次は「デジカメの写し方スキル」などへと繋がっていきます。

 27日の読売新聞教育ルネサンスには、信州大学の東原先生の話が掲載されていました。

 

信州大学の東原義訓教授は30年前、コンピューターが教育の世界に入ってきた当初から可能性に注目し、様々な活用法を提案してきた。現在は大学の教育実践総合センター長として、教職を目指す学生や教員の研修で、コンピューターを利用した指導法のノウハウを教えつつ、東京都日野市など、情報化を進める自治体への助言役も務めている。

 CAI(Computer Assisted Instruction=コンピューターを活用した学習指導法)という言葉が、学校現場で盛んにもてはやされた時期もあった。しかし、コンピューターに偏見を持つ教育者の声は、当時から変わっていない。

 「ICTは単なる道具に過ぎないのに、使いこなす自信がない不安から、必要以上に敵視する。教育は人間がすべきで機械がやるべきでない。子供同士のつきあいが希薄になり、教師との人間関係も疎遠になるなどとして、コンピューターは役に立たないと極論に走ってしまう」
 こうした考え方は、ICTに不慣れな年配の教員だけでなく、携帯電話やパソコンなどの情報機器に囲まれて育った教員志望の学生の中にも、少なからずあると指摘する。「よほど悪い原体験を持っているのか、先入観に縛られている学生が驚くほど多い。ICTを使って生き生きと学ぶ子供の生の声を聞かせるなどして、意識を変えさせることが不可欠だ」

 食わず嫌いの教員には、まずコンピューターに触れるきっかけを作るのが重要だという。日野市のメディアコーディネーターのように、機器の設置からサポートしてくれる支援員を置くのが有効だと訴える。

 もちろん、ICTを導入するだけで学力が向上するという考え方は、早計に過ぎる。子供にとって意味がある使い方と、役に立たない利用法があるからだ。教師にとっても子供にとっても、教え学ぶための道具という視点を忘れてはいけないという。

 「指導力がある教員が上手に活用すれば鬼に金棒。子供が自分で問題を解決する上で、コンピューターは重要な武器になる」。ICTを活用した実践を多く見ることが、座学の研修より大事だと訴える。向上心を持つ教員なら、それまで気づいていなくても、授業の発想を主体的に変えるきっかけが得られる場合が多いからだ。

 ネックはICT格差。自治体の財政力の差が開けば、ICT化への取り組みの地域差がますます大きくなると心配している。

 文部科学省の「学校のICT化のサポート体制の在り方に関する検討会」は7月、統括的な責任を持つCIO(Chief Information Officer)を教育委員会に置くことを提起している。ただ、人材を割けない地方の自治体も多い。そうした自治体は、教育事務所単位で周囲の自治体や校長会と連携しながら取り組む発想が必要だと強調する。

 「予算措置はもちろん、ICT化の視点を学習指導要領でもしっかり位置付けてほしい」。ICT教育の最前線を走ってきた経験をふまえた上での切実な注文だ。(聞き手・保井隆之)

 太字は、koyateru
「必要以上に敵視」「極論に走る」という表現は、非常によく分かります。
 堀田先生と出会うまでが、まるでそうでしたから。
 今日、キーボー島を指導ながら、「1人パソコン室で指導してる私」を感慨深く感じている私がいました。