読書感想文

 読書感想文指導 その1

 「はじめ」「なか」「おわり」に何を書くのかの構成を、模範入賞感想文から考えさせます。

 
 「はじめ」のパターンは5つ。

 「なか」は、本文を読んで「一番心動かされた場面」をいくつか選んだ中から。
  ※本文に付箋紙を貼っていきます。

 「おわり」は、本を読んで一番伝えたいこと(メッセージ)。

 私の学級では日記指導を続けているので、「書く」ことには、それ程抵抗はなくなりました。
クラスの日記指導は、毎日1センチ方眼の大学ノート1ページに帰りの会の時間を使って書きます。
1ページは、300字程度書けます。これを毎日7分から10分で書いているので、「書くこと(内容)さえ決まれば書けるよね」と言うと、「え〜」という声があがることはありませんでした。


  ところで、WEB上には、
自由に使える読書感想文」]というサイトがあります。カウントは274万!!
 その中の「読書感想文は、読解力の向上・読書好きの育成に役立っていると思いますか」というWEBアンケート結果のトップ(過半数以上)は、「読書感想文こそ、読書嫌いの温床だ」というものです。
 これは、正確に言うと

「学校の読書環境も日常的な読書指導もない状況にあるが故に、日常的に読書する習慣をもたず、当然ながら読書の楽しみを知らない児童生徒が、さらに<読書感想文の書き方>指導もない状況において
いきなり<1人3枚><1人5枚>という課題を出される」状況の場合に起こりうるものだと思います。

 ということは、悲しいかなそういう状況で子ども時代を過ごした人たちが多いと言うことでしょう。

 中には、(かなり特殊だと思いますが)翻訳家の金原さんのように
「中学で書いた読書感想文が褒められ」一気に読書家になったという例もあります。

 読書感想文に関する思い出は誰もが持っているということは、それほど学校教育に浸透しているということです。審査会は、各地区で行われますし。
 私は、読書感想文が<好き>だったのですが、<読書感想文を好き>になって欲しいとまで望みません。でも、<読書感想文のせいで、読書嫌い>にはなって欲しくないと強く思いながら指導しています。