郷土料理百選

 農林水産省が18日(今日)、各地に伝わるふるさとの味の中から「農山漁村の郷土料理百選」を決めました。

 静岡は、「桜えびのかき揚げ」と「うなぎの蒲焼き」です。
 
 2品共、結婚してから「当然」になりました。

 兵庫は、「ボタン鍋」と「いかなごくぎ煮」です。

 ボタン鍋は、イノシシ鍋のことですが、食べたことはありません。
 但し、実家の畑にはたびたびイノシシが出没し、地区の方達が(猟銃の資格を 持って)打ち留めて、肉をふるまうと聞いたことがあります。

 「いななごのくぎ煮」は、瀬戸内で春先に取れる「いかなご」を煮るもので   す。日常的に食べていましたが、静岡で当たり前には売っておらず、食 べなくなりました。
  2年前の春に帰省し、神戸に足を伸ばしたときに、スーパーに当然のごと く「いかなごくぎ煮セット」が売られていて、懐かしかったです。

   ところで、今、勤務先では、3学期の給食記念週間に合わせて「先生達  へ、思い出の給食」をインタビューしています。
   
   私は、この年代には珍しく「給食未経験」世代です。
  いつかの日記に書いたような気がするけど、大学に入って、友人達が嬉々  として「給食の思い出話」を語っていて、そこで初めて、自分の地域が   「珍しい」と気が付きました。
   それまで、ずっと給食は、「お弁当にすると困る学校」だけが実施して  いると信じていたのですから、世間知らずも甚だしい高校生でした。

    大学4年の教育実習で帰省した時に、兵庫のローカルTVニュース   で、「兵庫県最後の給食未実施地域だった出石町で、給食が実施されまし  た。」と聞いて、なるほどそうだったのね!と思いました。
  
  でも、たまたまその時は、「地元の山で取れたまつたけを入れたまつたけ  ご飯」が給食のメニューに出て、強烈な思い出に残っています。

  ということで、インタビューに来た子供へは、1回だけ食べた「まつたけ  ご飯」を思い出として、答えました。

  実家の山でも私の小学生の頃までは、まつたけが取れて、当たり前に「ま つたけご飯」を食べていましたが、今は夢の食事になってしまいました。悲 しい・・。

  「食べる」ことになると、何でこんなに饒舌になるんだろう・・。
   やっぱり、食べることは、生きるエネルギーそのものなんでしょうね。