続き その2

 昭和50年代には、1600人もの人が暮らしていた岐阜県揖斐郡徳山村
がダムの建設により昭和62年、地図から消えました。
 これは、最後まで生まれ育った村で暮らしたいと残ったお年寄りの物語です。モノクロ写真の中のお年寄りは、私が育った田舎のどこにでもいたお年寄りの姿とだぶります。「自然と共に生きる」という言葉が絵空事ではない生活があったのだと、本を読みながら思いました。
 私は、山の近くで育ったので、海の物語より、山の物語に共感します。
 海の本を読むときに、どうもしっくりこないのは、自分の中に海への憧れや高揚感がないのだと感じています。

おばあちゃんは木になった (シリーズ・自然 いのち ひと)

おばあちゃんは木になった (シリーズ・自然 いのち ひと)

 これは、石垣の海人(うみんちゅう)の本。