杉山亮さん 読み聞かせ

〈どくしょ応援団夏休み特集〉
 授業の前に、先生がお話しを読み聞かせ 杉山亮さん]]
 
 7月19日朝日新聞より

お話を聞くというのは、お話を読むことに先行するもの。子どもは十分にお話を聞いて、初めて読むことに進めるのだと思います。昔は家庭でお話を聞いていたけれど、それがそうでなくなっている。だからどこかで「聞く」体験をさせてあげないといけないのだと思います。

読み語り(一般には「読みきかせ」と言っていますが、僕は「読み語り」と言っています)の一番の魅力は、聞く人も語る人も、みんなで楽しい時間を共有できること。それがクラスみんなで聞くならもっともっと楽しい。朝なら、なおさら効果的です。一日の始まりに楽しい時間を過ごすことで、心のストレッチができます。

 先生の「朝連」を聞いた子どもたちは、物語を共有します。「続きはどうなるんだろう」と想像をふくらませ、「私はこう思う」「イヤ、ボクはこう思うね」とみんなで話し合うようになる。クラスに共通の文化ができて、仲良しにもなります。

 また、聞き上手がいて、お話を聞きながらウンウンとうなずいたり、楽しいところでは大きな声で笑ったりすると、聞き下手な子もつられて「くすくす」「ワッハハッ!」。そのうち、みんなが聞き上手になっていきます。みんなで聞くことの効果です。

 これは、教室で読み聞かせを継続して行った教員なら誰もが実感していることだと思います。

「一日の始まりに楽しい時間を過ごす」
「クラス共通の文化」
「聞き上手」

 杉山さんの本を子どもが好きな訳が分かります。

 私が、読み聞かせを一番行った子どもたちに7年後にアンケートを取って一番嬉しかったのは、
「今でも同じくクラスだった友だちと、(読み聞かせをやってもらっていた)3年生の時のことを思い出して話すことがある。本当に毎日続きが楽しみだった。」というもの。
 子どもが「聞く」体験をするためには、大人が読むしかありません。
それが大人の努めなのでしょう。

 杉山さんの夏ライブ!どうしても行きたいけれど、夏期休暇が夏期休暇として機能するかどうかは、未定。

 紹介されていた中で、私がおすすめな本

目をさませトラゴロウ (新・名作の愛蔵版)

目をさませトラゴロウ (新・名作の愛蔵版)

 いつか書いたような気がしますが、大学の時に読んで、あまりのおもしろさにびっくりしました。少し長いのですが、教室では必ず読みました。
しばらく読んでいませんが、今読んでも大丈夫!のはずです。