図書廃棄

 先日の図書館研修会で、図書廃棄規準のことを話したら、問い合わせがいくつかありました。分類すると
 
 1 廃棄処理をした本をどうやって、本当に廃棄するのか?
 2 廃棄した本を学級文庫へ置くのは、正しいか?
 3 廃棄規準に沿って、廃棄すると、ほとんど書棚がからになってしま   うが、それでも廃棄するのか?

 本校では
 1 バーコードの上に「廃棄済み」のシールを貼って、回収トラックで
   廃棄します。
 2 まだ読める本は、学級文庫へ。そうでないものは、廃棄です。
   ですから、私は本の間のメモ用紙に「廃棄→廃棄」「廃棄→学級」
   と書き、整備ボランティアの方へお願いしています。
 3 「本は高価で、貴重品」という意識があると、廃棄にはかなり躊躇   するようですが、校内の複数の先生と相談しながら実態に合わせて   廃棄をするしかありません。


  
 「学校図書館図書整備費」総額1,000億円が決定
 

の文書を読んでもらい、「古くなった図書の買い換え」が必要だからと話をするのもいいでしょう。標準冊数を超えて、蔵書していると「本は足りている」と認識されてしまいます。

 文部科学省は、学校図書館図書標準達成を目的に、5年計画で「学校図書館図書整備費」として年間130億円、総額650億円を交付税措置してきました。その終了にともない、2007年度から新たな学校図書館図書整備費の交付税措置を実施することが明らかになりました。

 来年度からは大幅に増額され年間200億円、5年間で総額1000億円が予算措置されることになります。また、従来は新規増加冊数分に予算措置されてきましたが、新たな図書整備費には図書の更新冊数分も含まれており、古くなった図書の買い替えにも予算が使えることになりました。

 「学校図書館図書整備費」は地方交付税により措置されます。地方交付税自治体では一般財源となるため、使途は各自治体に任されます。きちんと学校図書館の図書費として予算化されるように、自治体に働きかける必要があります。