静岡 第1回 セミナー

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 AM 打ち合わせ
 PM 第1回 図書館セミナー

 2時間で
 1 模擬授業
 2 本の紹介その1(調べ学習)
 3 本の紹介その2(読み物)
 4 学校図書館紹介
 5 学校図書館の現状
 6 耳よりな話
 
 を行い、本当に盛りだくさんだった。初回にしては、上出来でスタッフ一同ホッとする。
 
 私は 3 で本の紹介をする。
 本を自分で読むようになるには、小学校時に、2回の壁があると考えている。1つは、絵本から幼年文学の時と、2つめは、幼年から、中高学年への移行である。
 1つめ、2つめの壁がクリアできないと、結局は、読書時間が設定されている時には読書するが、その他の時間に読書することはない。与えられた時間をやり過ごすためだけに「読書」の時間が存在するからである。
 
 壁ができるのは、子どもの読みたい本がない場合が多い。教師の読ませたい本=教科書の教材関連と、子どもの読みたい本は一致しないのは、当たり前である。ならば、読ませたい本を全面に出すのではなく、(もちろん図書館には必需である)子どもが手に取りやすい場所に、喜びそうな本を配架しておくとよいだけの話である。

 簡単なのになあ〜といつも思う。

 持って行って紹介した本 

 本を読むのが苦手な子どもでも読め、
「自分でも1冊の本を読み切った!」という感触が得られる本

ライオンの金庫 (キツネのかぎや 2)

ライオンの金庫 (キツネのかぎや 2)

 ものすごく短いのに、ちゃんと推理ものに仕上がっていて、しかもある程度の分厚さがある(つまり、中の字は大きい)ので、いいです。
 4年生ぐらいになると、あまりに薄い本は、自尊心が満たされないようで、やはり分厚さは必要だと思います。
アラビアの空飛ぶ魔法 (マジック・ツリーハウス 20)

アラビアの空飛ぶ魔法 (マジック・ツリーハウス 20)

 本校のブームは去りましたが、この本のおかげで「本って面白い!」と思った子どもが50人はいます。

ブンダバー〈10〉 (ポプラの木かげ)

ブンダバー〈10〉 (ポプラの木かげ)

 全10巻あるので、10巻読み切った子どもは、充実感たっぷり!です。最初6巻ぐらいまでしか買っていなかったので、自分でその後の巻を買ってもらった子どもは大得意でした。(って、こちらのチェックが遅れてしまい、子どもが学校に入るのを待てなかったということ)

ススメおにぎりコロコロ〈その3〉魚の巻

ススメおにぎりコロコロ〈その3〉魚の巻

これは、2年前の大ヒット作。こちらも「この本で本好きになった」児童たくさん。4巻が出てるのを今知りました・・。
にゃんにゃん探偵団おひるね―赤いとびらの家事件の巻

にゃんにゃん探偵団おひるね―赤いとびらの家事件の巻

「わんわん探偵団」「名探偵シリーズ」と共に、図書館必需本。今まで本を読んでこなかった4,5年生はこの手の本からスタートします。「若おかみ」シリーズで大ブレークの令丈さんの本  と紹介するといいです。

見た目は、完全幼年ですが、中身はYAです。共感できる子どもは、とても共感して何度もよみたがります。