この絵本が好き!その2

 この本での絵本の読み手は、当然大人です。ですから、購入して図書館に置いておいても、子どもに読まれるとは限りません。また、ただ読み聞かせをしておしまい! にするには、理解されにくい、つまり背景の説明が必要な本もあります。だからこそ、本と子どもとの繋ぎ手が必要なのだと思います。

 日本の第1位は

ルリユールおじさん

ルリユールおじさん

 この本ができるまでのインタビュー記事によると、パリでモデルのおじいさんに出会って1ヶ月後に再びパリへ。そしてその4ヶ月後に3度目のパリへ行って1ヶ月滞在して出来上がった作品だそうです。
 ルリユールというのは、ヨーロッパに伝わる伝統的な技術で、1度本をばらして、しっかり綴じなおし、皮や紙を使って表紙や背表紙を作っていくそうです。
 絵本にしてはかなりの長編になり、読み聞かせという形態は難しいとは思います。が、子どもに手渡したい本だと思います。この手の本は、中学にも入れるといいのかなという印象です。

 若い頃、丸1日の「製本講座」に参加したことがあります。そこで、本をバラして再び製本、または、自分の印刷物を製本することをしました。当時書いていた学級通信2年分は、自分の手で製本しました。
 手の仕事って「伝わるもの」があるのだと、改めて思いました。

 私の1位 2位 3位
 すべての本に目を通してもないのに、順位を決める意味があるかどうか
は不明ですが、気になさらないように。

えんふねにのって

えんふねにのって

いつかの日記に書きました。「えんふね って何?」とタイトルから惹きつけられます。幼稚園の船なんですけどね。幼稚園の頃って、こんなこと考えるんだろうなというのが、そのまま子どもの目線で描かれています。
 ひがしちから という名前に覚えがないと思ったら、新人の方でした。
ものすごい新人だと思います。

 

くちばし どれが一番りっぱ? (福音館の科学シリーズ)

くちばし どれが一番りっぱ? (福音館の科学シリーズ)

 本の紹介には
 

 動物好きの絵本ファンに、こよなく愛されている作家と画家による名作が、生まれ変わって復活。1965年の初版とどう変えたか、巻末にていねいに記されています。

 とあります。ビアンキの本は

ビアンキのこども動物記〈4〉ちびっこりょうし

ビアンキのこども動物記〈4〉ちびっこりょうし

全6巻?を買って理科の授業の時に、来る日も来る日も読んだことがあります。この手の本は子ども自らが手に取らないので、教師側から紹介するしかありません。ビアンキ復活!を祝しての入選です。
バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

 これは、書評に載ってすぐに購入した本です。副題は「イラクで本当にあった話」バスラの図書館員アリアさんが、戦火のイラクで図書館の本を守ったことが新聞記事に載りました。その記事を読んだ作者が書いた本です。文化を守るということの重みを子どもに伝えるのは、大人の責任だと思います。