東京

 三島駅新幹線切符売り場で、新幹線の「回数券」を買おうとしたら、その表示がないので、あわてる。よーく考えたら、回数券は、このゴールデンウィーク期間中は使えないので、売ってないのだと気が付く。
 所用を済ませ、丸善へ寄って帰宅。

狼少年のパラドクス―ウチダ式教育再生論

狼少年のパラドクス―ウチダ式教育再生論

新幹線中で読了。1章から8章はブログ日記の採録なので、とばし読み。
 
 一番読み応えがあったのは、第10章の文部省訪問記(高等教育局私学行政課長 杉野剛さんとの対話)で、特に、大学には
「人文科学と自然科学とのコラボレーションのためのプラットホームが必要」という杉野課長の意見に、内田先生も同意見とのこと。


 

 理科系の人に聞くと、若い研究者に他分野とのコラボレートする力が衰えていると言う。自分の専門領域に関しては詳しいのだけれど、自分の専門的知見がどのような他領域とネットワークできるのかということについて想像力が働かない。専門以外の人に自分の専門のことを説明できない。専門家同士で専門用語を使って話すことはできるけれど、それをほぐして非専門家にもわかるように説明する力がきわめて低い。だから、結果的に専門分野については非常に深い知識を持っているけれど、それを他領域とリンクさせることができない。(中略)
 知的なネットワークの中のどの位置に自分は立っているのかということがうまく把握できない。自分の立ち位置を「マップ」できない。

 理系で、数学は得意らしいけど大学生らしい読書をしていない長男に読ませることにする。