オーサー・ビジット その2

 先日、オーサービジット応募の作者本が送付されてきたことを書きましたが、その他に今年のオーサービジットを行った全23校の授業風景新聞(全36ページ)が届きました。文章のすべてにふりがながふってある、子どもに優しい新聞です。
 作者の方のオススメ本が掲載されていて、読み応えあります。
 
 谷川俊太郎さんの授業は「たいこ」からでした。この「たいこ」という詩の授業は、私が若い頃必ず授業にかけた詩です。10回(クラス)はやっています。
 「どんどんどん・・」
とたいこの音だけで詩が進むのですが、リズミカルに読んでいくと、一カ所だけリズムが変わるところがあるのです。
 なかなか分かる児童はいないのですが、よく詩を読みこなして調子よく音読していくと「分かった!」と気がつく子がたまにいました。

これはのみのぴこ

これはのみのぴこ

という「積みあげ歌」も紹介されたようです。この絵本も随分読みました。某学校の転勤の挨拶では、この「のみのぴこ」を読んでおしまいでした。そうしたら、一緒に何度も読んだ子達の大音読大会みたいになった!のを15年ぶりに思い出しました。

 最後は「アクロスティック」の宿題講評。「アクロスティック」(詩の各行の一文字をつなげると、言葉になっている)も学級開きの最初の自己紹介に毎回使いました。

 その他の方の紹介本

ありがとう、フォルカーせんせい (海外秀作絵本)

ありがとう、フォルカーせんせい (海外秀作絵本)

(杉山亮さん紹介本)
 これは、ポッコラ自身の実体験を書いた絵本です。幼少時LDだったのですが、転校先で出会った教師によって、文字世界に導かれます。
 教師には、特別支援教育関連の絵本 というくくりでいいかな?

パパのカノジョは (海外秀作絵本シリーズ)

パパのカノジョは (海外秀作絵本シリーズ)

(同じく)
 最近紹介した、題名通りの絵本。カノジョは大人です。

長谷川義史さん紹介本)
 昨年6月に学研から出た新作です。私の一番好きなのは、結局こういう手の本です。人間何よりも「感情の解放」が大切だと思っていますから。

青春を山に賭けて (文春文庫)

青春を山に賭けて (文春文庫)

野口健さん紹介本)
 もう懐かしい!大学時代の想い出の書です。山関係の自叙伝はかなり読みました。私にわずかばかりの根性と判断力があるとすれば、それは多くの登山体験で身に付いたものです。
 今でも思い出すのは、かなり雪の残る中央アルプスに女性2人で登り、宝剣岳に登ろうとするのを、山小屋のおじさんが
「絶対、だめだ。山は逃げないんだから、また来ればいい」
と諭してくれたことです。判断する力は、命をも救ってくれるのだと思いました。