司書教諭

 司書教諭の免許を取得したのが平成8年。県が大学での講習を開始した最初の年でした。それから10年、辞令は出ていないものの、司書教諭資格を持つ教員として何ができるんだろうかと思い続け、本校で、ここ3年、様々な「企画」「提案」「実践」を行うことができました。
 が、何しろ、初めてのことだらけで右往左往するばかりでした。でも、そんな実践を文章にまとめる機会を得て切り口をどこにするか考えています。

 どんな図書館にしたいのか?と考える時に、いつも思い出すのは私の原体験である小学校時代のことです。何度も書いてますが、私は、体育会系で、休み時間のドッジボールが一番の楽しみだったのですが、本を読むのも好きでした。いつも思っていたのは、
ドッジボールの楽しさは、大勢で共有できるのに、何で読書の楽しみは共有できないんだろうか?」
でした。本を読むのは、ドッジボールと同じぐらいに楽しいことなのに、「ねえ、ねえ」って共有できないつまらなさ!クラスの他の友達は本を読んで何を感じ、どう思っているのだろう?とずっと思ってきました。

 ですから、私のイメージする学校図書館その1は「みんなが利用する図書館」なのです。わいわいと利用する図書館、決してみんなが外でドッジボールをしているのに一人でぽつりと図書館にいる図書館ではありません。

 ということは、当然「本の好きな教員」だけが関心を持ち、利用してくれる図書館ではないということです。「大衆」化というと、少し語弊がありますが、学校内のマイナーではなく、メジャーにならないと意味がないとずっと思ってきました。

 今日、本棚を見ながら、メジャーになるための選書であったなあとつくづく思いました。
「これらの本を手にとって、本好きにならない子供は1人もいないよね!」という気迫に満ちた選書です。
 来年度は、その中にこっそり忍び込ませてある、キラリとひかるいぶし銀のような本にもスポットライトを浴びせてあげる授業実践を行う予定です。

 おまけ
 「B-モバイルで送信ができない!」のを長男に設定してもらう。ありがたい専属助手です。というようなことを言っていると、必ず長女が「お兄ちゃんばっかり!」って思うので、控えめにしています。